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運命の赤い糸
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「はい!もちろんです!母もきっと喜びます!」
曇っていた表情が一変、宇榮原の表情が満面の笑みになる。
宇榮原と出遭った時は営業スマイルばかりだったが、本当の宇榮原は表情が豊かな人なのだろう。
(うん、今の方がいい‥!)
出逢った頃よりも今の宇榮原の方が好きだ。
「あ…、」
「どうかしました…?」
「うん…」
聞いていいのか迷ったが意を決めて、聞いてみる。
「あの‥、ど、どうして、こんな朝早くから宇榮原さんはここにいるんですか‥?」
明日真と逢うためです、と答えられたらどうしょう!
そんな不安が全身を駆け巡るが、優典の不安をよそに宇榮原はさらっと答えた。
「俺、今週から朝勤務なんです。俺の会社は一週間で勤務体形が変わるので。会社行く前に優典さんに逢えないかなー、と思って来てみたら、優典さんに逢えたので、優典さんと俺は運命の赤い糸でやっぱり繋がっているんだなー、と思いました」
(‥う、運命の赤い糸って…!)
冗談だとわかっていても、優典の顔が真っ赤になってしまう。
それを見て宇榮原は嬉しそうに笑った。
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