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見抜く力
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「もし宇榮原さんが悪い人だったら、それを活かして今度出会う人達が、いい人達か悪い人達か、ちゃんと見ようと思います」
優典は自分に言い聞かすように頷く。
「宇榮原さんはいい人に見せかけて、僕を騙して術中にはめたとして…。じゃあ、どうして僕は術中にはめられたのが分析して、次に生かします。僕、こう見えて打たれ強いし、ポジティブなんですよ?」
最後の方は冗談っぽく言ったが、マイナスな出来事が起きても、それをプラスにしようとする力が強いのだと自分でも思う。
それはきっと幼少頃に入院していた時に、空を見上げてた時からそうなった。
バイトの子達が一日で辞めていくなんて、ざらにいる。
はじめは辞めていったバイトの子達を責めていたが、責めても、辞めていくバイトの子達は多いのでキリがない。
バイトの子達に責めても仕方ない。
バイトの子達の適正や真面目なのか見抜く力が自分になかっただけのこと。
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