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信じた
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段々そう思うようになっていった。
今度はどういった質問をすれば働く気があるかわかるのだろうか、などといろいろと一日で辞めていった子達に教わっているような気がした。
だからもし宇榮原が悪者だとしても、それを決して無駄にしない。
(でも…、)
本当に宇榮原が悪者で自分を裏切っているとしたら…?
そう思うだけで、胸が裂かれるように痛くなるのはなぜだろう。
一日で辞めていったバイトの子達のように、割り切ることが出来ないかもしれない。
(なんで‥?)
なんで割り切ること出来ないのだろう…?
それを分析したくても、胸が痛くて出来ない。
優典はギュッと自分の左胸を掴んだ。
「優典さん!あんたって人はいい人すぎますよっ!でもそんな優典さんだから…、」
宇榮原の言葉はそこで止まり、宇榮原には笑顔が浮かんでいた。
「宇榮原さん…?」
「もう少しだけ待って下さい。そうしたらすべてをちゃんとすべて優典さんに打ち明けますから」
宇榮原は悪い人じゃない。
だって本当に悪い人だったら、こんなこと言わない。
もし宇榮原が悪い人なら悪い人でもいい。
だって自分が信じたのだから。
(…うん、そうだよね!)
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