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俺の仕事
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「で、あんた、この会社の密偵なんだろう?」
切り出したのは明日真だ。
すると宇榮原はもう観念したよ、という言わんばかりに小さく嘆息をついた。
「…そうだ。俺はこの会社の社員で密偵にこの店に来たんだ」
「あんた!よくもノウノウと店長に近付いたなっっ!!」
「明日真くんっっ!!」
宇榮原の胸倉を掴み掛かろうとする明日真を優典は、身体を張って止める。
「仕方ないだろ?これが俺の仕事なんだし」
宇榮原は肩を上げる仕草をする。
それに明日真の怒りに油を注いだみたいだ。
「お前っっっっ!!!」
「明日真くんっっっ!!」
今度は殴り掛かりそうな勢いなのを、優典は必死に止める。
「だったらなんで店長に近付いたんだ!?密偵ならただの客として来ればいいだろうっっっ!!」
「それは…、」
宇榮原が瞬きせずにじっと優典を見つめる。
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