アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
人間性
-
そして宇榮原の母は開店前から閉店までカフェ・リノにいた。
閉店後、宇榮原の母から、優典と宇榮原に話があると言われたので、後片付けを早めに終わらした。
宇榮原の母の話は、お店がもっと発展するように優典が驚くような金額を寄付するというものだった。
その額はカフェ・リノがいくら改装しても余ってしまうような額だ。
それにカフェ・リノは最近改装したばかりなので、改装する予定もない。
寄付も受け付けていない。
そもそも寄付の必要がないのだ。
だから優典が受け取れない、と何度と説明しても宇榮原の母は断固受け入れてくれない。
堂々巡りをしている会話を見かねて同席していた宇榮原から、
『母は優典さんの人間性に惚れて、母もこの店に何かしてあげたい!と思っているんです。お金という形なんですが、それが母の想いなんです。迷惑をかけてすみません…!』
と頭を下げられて、なぜこっちがもらう側なのに、頭を下げさせてしまっているのか。
こうなると優典はもう強くは出られなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
95 / 100