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甘い匂い。
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shion side
保健室から出て、目に入ったのは美門の発情期にあてられてギラついた目をしているα共。気持ちが悪い。
「見てて不快。はやくそこら辺の女でも抱いてれば?」
発情にあてられているαを横目に俺は保健室から離れた。それなのに鼻に残る発情した美門の甘い匂い。αを誘うあの匂いが。
らしくもなく密着したからか服にもきっと匂いがついてる。最悪。制服を脱ぐわけにもいかないし、かといってこの匂いをつけたままΩやαを抱くことは出来ない。
結局授業に出るのは面倒臭いし、何せこの匂いを漂わせながら授業受けたら変に勘違いされそうで癪に障る。適当にサボろう。でも、保健室にはいけない。
本当に面倒なことをしてくれたな、と頭で美門を罵るも火照った肌や上がっていた息を思い出したら変に意識しだしてしまったり。
なんなんだあいつは。ことあるごとに俺を掻き回す。なのに自覚なしにズバズバ言ってくるし…。考えたくもないやつなのに、あんな弱い所を見せられたら嫌でも忘れられない。
とりあえず落ち着くためには寝ること。そう自分に言い聞かせては重たい足を人のいない空き教室へと動かした。
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