アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
続き【utgr】
-
grside
足がズキズキ痛む
あれから何日経ったんだ?
それともさほど経ってないのか?
ここには時計なんてない
あるのは仲間の死体
グル「あれ、減ってる……?」
昨日は全員分があったはずなのに減ってる
するとギィと音が鳴り扉が開く
鬱「あ、グルちゃん起きたん?おはよ
まだ夜やから寝ててもええんよ」
いつもの優しい大先生の声
いつもの優しい笑顔
なのに、その顔には真っ赤な血がべっとりと付いていて
俺に話しかけながら仲間の死体を掴み引きずる
グル「おい、何してる」
鬱「何って?あー、これな
これはなゴミの処分やで
邪魔やったからな全部燃やそう思って」
そう言いながら引きずる
グル「やめろ」
ガシャンと音がして自分の頬が痛いことに気付く
鬱「グルちゃん大丈夫?」
最初は何が起きたか分からなかったが
状況はすぐに理解出来た
どうやら立とうとして転けてそのまま顔からぶつけたみたいだ
鬱「怪我し取らん?大丈夫?」
心配そうに見つめる大先生
本来なら嬉しいことなのに
なんだろう、こんなに大先生に恐怖を覚えてるのは
大先生の手が俺の方に伸びる
俺は頬の痛みなんて忘れて大先生から離れる
大先生は少し驚いたあと不敵に微笑み
鬱「グルちゃん俺が怖いん?
なぁ、グルちゃんその顔めっちゃ好きやわ」
俺の顔がどんなのかなんて知らない
仲間を俺をこんなことするヤツと一緒にいたいものか?
俺はそう思えない
腕に付いた手錠をガチャガチャ動かす
鬱「そんなにやっても無駄やで
絶対取れへんねんから」
大先生はじりじりと俺に近付いてくる
逃げようにも邪魔なものが多すぎる
鎖はこれ以上伸びないし、背中はもう壁だ
大先生の顔が近付く
咄嗟のことで目を瞑る
怖い
それが俺の感情を支配する
頬にヌルッとした感覚がする
目を開けるとニヤニヤ笑ってる大先生
鬱「グルちゃんって人前で泣かへんのになぁ
グルちゃんの泣き顔最高やわ」
どうやら俺は泣いていたらしい
鬱「なぁ、グルちゃんは誰のなん」
ギュッと俺に抱きつき
さっきみたいな冷たい声じゃない
寂しく、消えてしまいそうな声で聞かれる
グル「……ッ」
俺は無意識に言おうとしてしまった言葉に驚きを隠せない
今俺はなんと言おうとした?
俺は今、大先生と言おうとしたのか……?
こんなことされてるのに
きっと、あんな声で言われたからだろう
グル「俺は、誰のでもない」
鬱「そっか」
と、弱々しく、泣きそうな声が返ってくる
顔は見えない
大先生の顔は俺の肩に埋もれてるからだ
グル「だいせんせ」
鬱「グルちゃん、俺のにはなれへんの?」
グル「……なれない」
鬱「そっか、なら仕方ないよね」
また冷たい声に戻る
脳が危険だと言ってる
逃げろと
だけどそれをすることは出来ない
グル「大先生今からでも遅くない
また戻ろう、な?」
大先生の方を見るが聞く耳持たずだ
大先生は俺の頬に触れる
血は乾いてるからかつくことは無い
鬱「グルちゃん…」
小さい声で俺の名前を呼ぶ
鬱「グルちゃんが悪いんやで」
そう言って大先生は何かを口に含み
俺に近付く
すると俺の口は大先生の口とくっついた
何が起きたかわからず放心状態
そのうち息をするために口が開く
それを見逃さないとでも言うのか口の中に大先生の舌が入ってくる
グル「…ァッ………ファ…ッ」
大先生は満足したのか離れた
グル「ハァ……ハァ……」
鬱「グルちゃんはこうゆうの慣れてへんのやね」
肩で息をしている俺にニヤニヤと笑う
鬱「それじゃグルちゃん
またあとで、ね?」
スッと立ち上がり外へ出ていく
あとでって何やねん
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 8