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ガラッ
「はい、席について。」
「「高槻先生!!」」
「あっ!久兄ちゃん!」
「・・・そーだな」
ともと話をしていると久兄ちゃんが出席簿を持って教室に入ってきた。教卓の前に立つとひと回り見渡して僕と目が合うとニコッと笑ってくれたので僕は手を軽く振った。
「・・・海砂、見られてるからやめてくれ」
「へ?」
「では軽く自己紹介します。今日から1年3組の担任をすることになりました、高槻久です。よろしく。そして、」
ガラッ
「このクラスの副担任やります!山内新だよーよろしくー!あー間に合って良かったー!」
久兄ちゃんが心底めんどくさそうな顔を一瞬した後無表情になり『それでは最初なので1人ずつ自己紹介しよっか?』と聞いてきたので全員全力で頷いていた。ひとりひとり好きなものやたまに好きな先生で久兄ちゃんと山内先生の名前を出す子などいろいろな自己紹介をしていった。そしてついに僕の番。
「えと、29番の高槻海砂です!外部入学なので分からないことがありますが宜しくお願いします!あと、好きな人はともです!」
「ブッッッ!?!!」
「・・・へぇ」
「ちょ、違いますよ!?友達っすから!」
何故か皆目を見開いて僕とともを見てくる。何でだろう?何か変なこと言ったかな?ともも必死に何か言ってるし・・・まぁいっか!分かんないもん!けどこんないい友達に出会えて本当によかったという意思表示みたいな感じでとも好きって言ったけど少し照れるね・・・っ
「はい、次ともだよ!」
「お前この流れで俺に渡すんだな・・・まぁ、30番の高橋朝陽です。えと、海砂とはさっき友達になったってだけでそーいうのでは無いです。よろしく」
「わー!」(パチパチ)
「・・・お前は能天気だな。俺は高槻先生の視線がこえーよ。」
そして一通り自己紹介が終わり久兄ちゃんから連絡しなければいけない事を聞き、教科書などを配られた。けれど少し時間が余ったのでその時間は自由にしていいと言われたのでそれまでともと話をしていた。
*悪気のない末っ子と嫉妬する長男、災難なとも
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