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約束
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いつもの僕の平凡な日々
「お前が生まれてこなければすべて上手くいってた!」
「私達の邪魔をしないで!!」
「ごめん…なさい…」
殴られるし、蹴られる
僕は母さんと血の繋がりがない。再婚相手、と言えば聞こえはいいけど実際は不倫相手だった。
僕の家に本当の母さんがいない理由、それが父さんの不倫だった。まだ僕が5歳の頃まだ本当の母さんが生きてた頃2人は突然、人が変わったように喧嘩を始めた
_____________
『あんなところを見せられてあなたの言うことを信じられるわけないじゃない!詩音は私が連れていくから!』
詩音は僕の名前。僕はこの名前がすっごく好きだった。
『お前なんかに我が子を育てさせるわけにはいかないだろ!』
約1年間続いたこの喧嘩。最後は母さんが自殺して終わった。母さんが死ぬ前の日の夜母さんは僕に言った
『詩音。あなたの名前はね私が決めたの。綺麗な音のような心を持ってほしい、誰にでも優しい子になってほしいって意味でつけたのよ。
だから、もしなにがあっても綺麗な心で希望を持って、しっかり生きてね。あの人に決して屈しないで…』
そう母さんは泣きながら言っていた。僕の小さいかった手は必死に抱きつくことしかできなかった
僕は母さんの言ったことを何度も脳内で繰り返す。その言葉が今、僕の生きる唯一の意味になっていた
希望を捨てないで、母さんの言っていたことを守るため…
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