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テーブルの上に広がる side大知
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テーブルに置いていかれたスナック菓子に手を伸ばす。
口に含めばさくっと音がする。
ポテトにチョコがコーティングされた甘いのかしょっぱいのかわけの分からない味。
発売された時はすごい買おうかと思ったけど、どうせにぃが食べられないから、と辞めたそれは辞めてよかったかもと思う。
「美味しい??」
にぃが問いかける。
ぺろりと指に付いたチョコを舐めると「微妙」と返す。
葵がおすすめだからとか言ってたけど、どうやら味覚が違ったらしい。
「ふーん…でも、気にな…………」
そういって伸ばされる手。
いや、別に一枚くらいなんてことないんだろうけど、別にそんな、それくらいでにぃの体調がとかないと思うんだけど。
気が付けばにぃの手を取っていた。
「にぃには毒だからコレで……」
そのままぐいっとにぃをぼくの方に引く。
ぼくと同じ顔が目の前にある。
同じだけど違う顔。
目を瞑って唇を重ねる。
閉じた唇をこじ開けて舌を中に這わせるとにぃの味がする。
甘くて、温かい。
ちゅくっと音が鳴る。
ぼくが口付けたはずなのに気が付けばにぃが主導権を握ってぼくが吸われる。
「……んっ、ふぅ……」
息の仕方を忘れる、頭がとろんとする。
「ん……確かに微妙かも。」
もっと、とねだろうとしたのにそういって唇は離された。
にぃのいじわる……
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