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まだあげない Side大我
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お風呂場に向かう。
お互いに服を脱いで鏡に映る裸体。
見た目はそっくりなのに脱いだらこんなにも違うなんて……
痩せた自分の身体を見て唖然とした。
「に、ぃ??」
脱衣所からすぐさま風呂場に入ろうとした大知が俺を呼ぶ。
その声にはっとして大知に続く。
スポーツをしてないながらも均整についた筋肉が目に入る。
俺も元気ならお前と同じものがついたんだろうか。
思わず後ろからぎゅっと大知を抱き締めてしまう。
熱い胸板、弾力のある筋肉。
抱きついた場所に俺の骨が当たる。
「!?……にぃ??」
慌てる大知。
程よく焼けた肌が赤くなる。
これくらいのことも照れるのか、
前は抱きつくのも普通、だったのに……かわいい大知。
「寒いな、って…早くお風呂入ろ……」
咄嗟に思いついた嘘。
「なっ、え??寒い??また熱でも上がる前じゃ……」
恥ずかしさで慌ててたはずなのにそんな台詞で違う方に慌て始める。
俺の手を引いてお風呂場に入って、手桶をとって、お湯をすくって身体にかける。
温かい……
「大丈夫だよ…今日は体調いいから。熱はでないよ。」
「にぃのは信用ならない!!」
十分にかけ湯をされると浴槽につけられる。
ふたりで入る浴槽。
男子高校生ふたりで狭いはずなのに狭くなくてなんだか笑える。
向かい合いになって手を繋ぐ。
懐かしい……
あぁ、ほんと、どうして一緒に入るの辞めたんだっけ??
「ねぇ、大知……」
「??」
「また、一緒にお風呂入ろうね……」
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