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疑問
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グラタンを食べ終えて、することもなく、だらだらしてるときに、不意に感じた疑問。
「あ、そういえばさ?お前、名前なんて言うの?」
「あ、え?あ・・・」
ん?なんで、そんなにあたふたしてんだ?
なんか、俺、おかしいこと言ったか?
「えっと、あの、え、名前?」
「そう、名前」
「・・・さぁ?」
「なんだよ、言えよ」
「うーん・・・・・・神崎・・・」
どれだけ言いたくないんだ
顔を歪めつつ、渋々と言う感じだ。
「・・・下は?」
「うっ、・・・・・・・・・由樹」
なんで、そんな、嫌々なんだよ
いい名前じゃねぇか
「へぇ、ユキっていうのか。なんとなく、似合ってんな」
「・・・昔もそう言ってたし」
「へ?なんか言ったか?」
「・・・なんでもない」
なんでもないとか言いつつ、ユキはみるみる落ち込んでいく
「おい、なんでそんなに落ち込んでんだよ?」
「いや、そんな気はしてたけど。名前なんて、最強の個人情報を提供したのに、やっぱり、だめだよね」
「いや、だから、なんでそんな感じなわけ?」
「・・・・・・」
「え、なに、すねてんの?」
「・・・涼ちゃん、嫌い」
「は?いきなりなんだよ。好きなんじゃねぇのかよ、結構、傷つくんだけど、なぁユキ?」
「うっ、・・・名前で呼ぶなんて、ずるい・・・・・・好きに決まってんじゃん」
そっか、ユキか。
なんか落ち着く気がする。
「ユキ」
そっと、口にする
「・・・うっ、////」
そんな、赤くなる意味はわかんないけど、心地いい反応かもしれない、なんて
いよいよ、俺も狂ってんのかもなー
まぁ、それでもいいか
・・・なあ、ユキ?
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