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走馬灯
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ユキと過ごした1ヶ月が走馬灯のように駆け巡る
始めは、いきなり鎖で繋がれ、漏らす所を見られて、殺意を覚えたっけ
その後もイキ地獄とか、意味わかんねぇことぬかしやがって、無茶苦茶された
毛も剃られたし、焦らされたり、ケツの穴をいじられたりもしたっけな
そう思うと、情けねぇ
それでも、なんか憎めなくて、気にかかって、気づいたらユキに振り回されてばっかだった
すぐ赤くなって、照れて、泣き虫で、それでいて、俺のことが大好きで・・・
そんなユキが、俺も好きだったっ
ここにきて、この胸の痛みを感じて、やっと素直にそう思えた
なのにもう遅い、何もかも
ユキに会いたい
会って、伝えたい
でも、ユキと過ごした家がどこにあるかなんて、俺はずっと地下にいたわけだから、見当もつかない。
まして、ユキの居場所なんか、知るよしもない。
ちっ、もっとユキのこと聞いておけばよかった
一方的に与えられた別れと、自分の不甲斐なさに怒りを覚える。
もう、胸にぽっかりと空いた虚無感に、名前をつけることすら俺にはできない。
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