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兄弟
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「んー?」
いつの間にか奏が寝ていたソファの横にもたれて、寝てしまっていた。
そして、目が覚めたらそこには、奏はいなかった。
反射的に辺りを見回す
すると、台所の方に人の気配を感じた
「・・・奏?」
「あー、兄ちゃん起きた?ったく、帰ったなら、一言声かけろよなー。起きたとき人がいたから、ビビったじゃねえかよ」
1ヶ月ぶりの奏
奏はいわゆるヤンキーらしくて、髪は金髪、耳にはピアスと、中3にしては大人びた風貌で、同級生から怖がられることも多いらしい
でも、俺にとっては、優しくて可愛いただの弟だけどな
「・・・いい匂い」
鼻を刺激する匂いに、思わず食欲がくすぐられる
「あぁ、朝ごはん?ついでに兄ちゃんのも作ったから、一緒に食べるか?」
「・・・食べる」
料理で、またユキのことを思い出す
グラタン、おいしかったなぁ・・・
「?・・・なんか、兄ちゃん、久しぶりに帰ってきといて、元気ねえな?どうした?」
「え、そうか?んなことねぇけどなー?」
いきなり見抜かれて、少し驚く
普通にしてるつもりだし、1ヶ月ぶりの俺が元気ないかどうかなんて、よくわかるな?
さすが、兄弟とでも言おうか
一応、いろいろとバレたくないから、平然を装い、とぼけておく
でも、その後、奏が少しニヤつきながら、俺の近くに来て、こそっと言った一言に驚愕することになった
「・・・ユキちゃんと、別れちゃったんだ??」
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