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帰宅
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少し汗ばみながら、家に着いてドアをあける
ガチャ
「ただいまー」
「あら、おかえりなさい、早かったのね」
「はぁ、奏、まだオカマのノリ続けてんの・・・ってあれ?女の声?」
家の奥から聞こえてきたのは、奏の声ではなく、女性のものだった
というより、この声は・・・
「ねぇ、奏、何言ってんの、この子?」
「さぁ、頭やられてんじゃね?」
ニヤニヤした奏と一緒に玄関にでてきたのは・・・
「母ちゃん!」
そう、そこには俺たちの母ちゃんがいた
「なんで?帰ってきたの?」
「まぁ、息子の誕生日くらい祝いに来るわよ!おめでとう、涼」
半年ぶりくらいに会う親の姿に密かに感動する
「やべ、嬉しい、ありがとう!」
「お父さんはちょっと遅くなるって言うから、先に帰ってきちゃったの」
「おやじも帰ってくるのか!?」
「当たり前でしょ。親をなんだと思ってるの。あたしたちも心配なんだからね?ったく、アメリカについてくればいいものを・・・」
「まぁ、そう言うなって?とりあえず、本当にありがとな」
「うふふ、まぁいいわ。入って入って。今、奏と一緒にごはん作ってたの。今夜はせいだいに誕生日会するわよー」
どうせ、奏と2人きりでケーキを食べるだけだと思っていた俺にとって、母ちゃんが帰ってきてくれたのは、とんだサプライズだった
しかも、おやじまで帰ってくるなんて、本当にうれしい。
家の中では、母ちゃんと奏が手分けして、料理を作っていた
とりあえずグラタンが見えるから、楽しみでしかたない
「涼は誕生日なんだから、できるまでゆっくりしててね?」
久しぶりの家族団欒に心が弾んだ
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