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The wing which died surely turns into love
熱く揺れる心の鼓動
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ぬるりと入ってくる佳梛の舌に、身体中が発火したように、熱くなる。
「ぁ……ん、ふ……熱っ…………」
何度触れても、何度交わしても、佳梛の身体の熱さには、慣れない。
「ん…………ごめん、…ね……」
キスの隙間に、零した俺の言葉に、佳梛は、何故か謝罪を紡ぐ。
「んは……、謝んなよ…」
別に、お前は悪くないし……。
紡ごうとした言葉は、佳梛の口の中へと消えていった。
重なる唇の隙間から、ははっと、佳梛の笑う声が零れた。
とろとろと佳梛の唾液が俺の口の中へ流れ込んでくる。
口の中に溜まる、混ざり合った唾液をコクリと飲み込んだ。
喉から、気管、胃へと流れ込んだ液体が、じわっとした熱を内部から巻き起こしている気がした。
「ぁ………ん…、は……ぁ…」
じりじり、じくじくと焼かれるような感触に、溢れた唾液が唇の端を伝い落ちていった。
キスだけで、熱くなる身体が不思議で、堪らなかった。
居所を探すように、佳梛の髪の中に両手を挿し込んだ。
もっと…。
求めるように、佳梛の頭を引き寄せる。
弾くように、佳梛の舌が俺の歯を押しやる。
口を開けたままに強請る俺に、佳梛は、自分の唾液の濡れる唇を舐め上げた。
「また、効きすぎたら、大変だよ……」
佳梛の言葉の意味を俺の脳は、理解しない。
クスクスと笑う佳梛に、触れたくて、堪らなくて。
俺は、髪に挿していた手を、ゆっくりと下ろす。
肩を通り、腕を滑り降り、大きな手に辿り着く。
その手を、存在を確かめるように指を絡めた。
絡む指に呼応するように、佳梛は、きゅっと俺の手を握る。
「ん…………」
掴まれる手の感触が、気持ち良く、思わず熱い息が零れ落ちた。
ただ、手を繋ぎ、そこから佳梛の体温を感じただけなのに。
俺の身体は、おかしなぐらい、熱を帯びていた。
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