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The wing which died surely turns into love
俺の本当の名を
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伸ばした俺の手を避けるように、結芽は頭を逸らせた。
瞬間的に、重い不穏な空気が2人を包んだ。
空気を払拭するように、結芽の明るめの声が放たれた。
「…にしても、手触りいいなぁ」
羽の質感を堪能するように、結芽の手が、するすると翼の付け根をなぞっていった。
「はぁ……」
人にはない、性感帯。
そこを撫でられるのは、弱いところを擽られるのと同じだった。
縛られたままの両手で、結芽の胸許を押しやった。
「ぉっわ……」
急な俺の行動に、ぼふんっと勢いのままに倒れ込んだ結芽。
頭で押さえつけ、結芽のベルトを外した。
下着ごと、結芽のスラックスを引き下ろし、目の前に、拘束されている両手を差し出した。
「外して?」
結芽は、素知らぬふりで、顔ごと瞳を逸らせた。
「ヤだよ。消されたくねぇし」
むすっとした声を放った結芽。
先程、結芽は俺の手を避けるように頭を逸らせた。
それは、記憶を弄られることを嫌がったからだろう。
傷ついたような瞳を向ける俺に、結芽の脚が腰に巻きつく。
「縛ったままでも、ヤれんだろ」
ニタッとした笑みを浮かべた結芽に、俺は、硬く勃ち上がるぺニスを内腿へと押し付けた。
結芽の内腿に、ペニスを擦りつけながら、顔を寄せ、唇を重ねる。
ちゅっと優しく口づけ、顔を放した。
「もう、……消さない」
緩やかな笑みを湛え見つめる俺に、結芽は、冗談めかした疑いの瞳を向ける。
…消さないと言うより、消せない。
きっと、俺の力は、殆ど失われている。
放した唇で、頬にもキスをする。
「だから…」
甘えるように、額を結芽の首筋に擦り付けた。
……呼んで、欲しかった。
俺の、名前を……。
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