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翌日。
授業をサボり、ついでに補習からも逃れようと考えていた御守椰だったが、そうはいかなかった。屋上からダッシュで階段を駆け下りていたところ、慌てすぎて滑り、着地前に迅玄に受け止められてしまったのだ。
「御守椰、どこいくの?」
ニコリと笑った迅玄。しかし、目は笑っていない。
「ぅ…………帰るから退け」
「へえ、帰ろうとしてるの?そんな事言わずにさ、ちょっと俺と来てくれない?」
有無を言わせぬ口調と込められた力に、御守椰は頷く以外何も出来なかった。
連れていかれることろは想像出来ていたので、大人しく腕を引かれて歩く。
指導室に向かう間、下校する生徒と多くすれ違った。皆、楽しそうに迅玄に挨拶し、一瞬だけ御守椰を蔑むような目で見る。
慣れてしまったその視線に、一々反応することは無い。ただ、無になって受け流す。
第2指導室に着く頃には、御守椰はすっかりシュンとしてしまっていた。
そんな御守椰に、迅玄は構うことなく腰掛けるよう要求した。
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