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「さて、御守椰くん。補習があるのに帰ろうとしたのは何故?」
「……別に。面倒臭いからだよ」
座りながら肩を組むようにして問われ、ぶっきらぼうに返答する。
その言葉に、迅玄の目の中で何かが光った。オモチャを見つけた猛獣の様な、面白がる目だ。
「…ふぅん?じゃあ、もう1つ質問。君が補習に来るのは、どんな理由がある時?」
「は?」
迅玄の腕から逃れようと、御守椰は身をよじる。しかし、どんなに動いてもその腕が解けることは無かった。
意地でも質問に答えさせる気なのか、迅玄は御守椰を離さない。たかが腕1本で拘束されているだけなのに、幾多の乱闘を経験した御守椰でも、その腕はビクともしなかった。
ついに御守椰は諦め、こうとだけ答える。
「……行かねぇと殺される時」
「殺されるって、きみが?」
疑問形の文を口にしたのに、迅玄は誰にも答えを求めているようでは無かった。
少しして、へぇ、と笑った迅玄。
状況を把握出来ていない御守椰だったが、次の瞬間、御守椰は横腹に鈍い痛みを受けた。
「グッ………ハっ!!」
御守屋の動きが、一瞬止まる。
迅玄が殴ったのだ。
その隙を見て、迅玄は御守椰の両手を後ろに回し、自らのネクタイで縛り上げた。
更にもう1度殴り、その反動で御守椰をソファーの上で四つん這いにさせる。
そして迅玄はこの後、御守椰が予想もしない行動に出た。
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