アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
14 sideラウト
-
レ「ラウト、何処に向かうか決めた?」
甲板に出てきたラウトにレイリスはそう言った
ラ「その前によ、海水にずっと漬けてても
錆びないものって何かあるか?」
レ「どうしたの急に」
ラ「まぁ、ちょっとな。借りを作ったヤツがいてさ」
レ「さっきシュカに言ってたアレの時?
それとも、その耳のやつかな?」
ラウトは傍にあった樽の上に座った
ラ「あー…とりあえず借りを作ったから教えろ」
レ「ラウトが誰かに借りを作るなんて珍しいことも
あるんだねぇ」
ラ「…。それで、あるのか?ないのか?」
レ「あるにはあるけど結構高価だよ?」
ラ「とりあえず教えろ」
それから何がいいか考える
レ「分かった。俺が知ってるのは4つ
宝石類にパール、金とかチタンだね」
ラ「そうか…」
パールは却下だな。アイツの方がよっぽどいいのを知ってるし、持ってる。沈没船とかにある宝とかであるだろうな…
残るは宝石類と金か…
ラ「レイ、そのチタンってのはなんだ?」
レ「一応金属の部類に入るかな?」
ラ「そうか。さんきゅ助かったわ」
レ「なら良かった。で、行先は?」
ラ「アピス島。あそこの蜂蜜酒が久しぶりに飲みてぇ
その後はグラキエコルリス。前に行った時に少し
気になるもんがあってな」
レ「また氷の丘に行くの?
あそこめっちゃ寒いんだけど?」
レイリスはうわー…と嫌な顔をした
その嫌そうな顔、一瞬で変えてやるw
ラ「へぇ、珍しい羅針盤が隠されてるらしいって
噂だったが仕方が無いか。じゃあ行き先を変更して…」
レ「それを先に言いなよ!てか、アピス島より
先に行こう!」
はい、成功ー。こいつコンパスとか地図とかのことになるとちょろいよなw
ラ「それはダメだ
蜂蜜酒の他にもちょい野暮用があんだよ」
レ「チッ…」
コイツ舌打ちしやがったな?一応俺は船長だぞ?
……まぁいいや。気を使われるよりはましか
ラ「早く行きてぇならアピス島に早く着けるように
天気を読んでくれよ航海士さん」
レ「勿論だよ。でも、此処からアピス島に行くのは
ちよっと厄介だな…」
ラ「なんで?」
レ「ほら、もうすぐアエスタースじゃん?
死海流の時期だよ」
ラ「あー…忘れてたわ…。がっつり航路に入ってんな…
けど、グラキエに行くとしても通るよな?」
レ「うん、通るね。だから、遠回りになるけど、
1度西に向かってから北西に向かってアピス島に入る」
ラ「その後は普通に北東に進んでグラキエだろ?」
レ「そうだね。死海流を避けるにはこれしかないよ」
ラウトはよしっ、と言って樽から降りると、あとは頼んだと言って船の先方に向かった
レ「はいよ、船長」
レイリスもそう返事して、舵を取っているシュカの所に向かった
さて、アイツにやる物のは大体決まったな。あとは何処につけるものにするかだ…
遠回りする分アピス島に着くのが遅いのと、潮の流れも気にしねぇとだから…計1~2日遅れることになるな
レイリスに急かされることも考えると…もう少し細かいことも決めとくか
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
16 / 67