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21 sideラウト
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次の瞬間、カイルはラウトに抱きついた。ラウトはその勢いに耐えられずに後ろに倒れる
ラ「いってー…。ったく、何すんだよカイル」
コイツが考えてることがマジで分かんねぇ
カ「ん?何ってお返し?」
ラ「無表情で言うな」
カ「笑顔ならいいの?」
いやいや…
ラ「そういう問題じゃねぇよ」
カ「あーもう、うるさいなぁ」
ラ「うるせぇってお前な、」
ちゅ…
…………は?
船員「人魚さんが船長にキ、キスしたー!?」
シュ「ヒュー」
レ「ラウトに遂に本当の恋人が出来たね」
アイツら…
シュ「でもこの場合、人なのかな?」
レ「人魚だし、人でいいんじゃない?」
好き勝手言いやがって…
カ「僕とキスしてるのに考え事?」
カイルは唇を離してそう問いかけた
ラ「っ!」
声は刺々しかったものの、その顔は心做しか悲しそうだった
カイル…
ラ「んな、悲しそうな顔すんな」
カ「してない」
ラ「十分してる。ごめんな」
ラウトはそう言ってカイルの頭を引き寄せ、今度は自分からカイルにキスをした
カ「んっ!?」
そのキスは、先程カイルからした唇を重ねるだけのキスではなかった
カイルの薄く開いていた唇の隙間から自分の舌を入れた、深いキスだった
カ「ん…ぁぅ…」
ラ「ふっ…可愛い」
カ「うるさい、バカ」
本当、可愛い
ラ「で、返事は?」
カ「……今すぐは無理」
ラ「なら、いつ?」
カ「次…次、僕から貴方に会いに行った時」
ラ「分かった。待ってる」
いつまででも待ってやる。今までの俺だったら有り得ねえ考えだな…いや、考え方は変わってねぇか
カ「うん。待ってて」
コイツが俺にとって特別なだけだな
2人はもう1度唇を重ねた
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