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シュ「うわー。本当、甘々って感じだね」
っ!そ、そうだ!他の人が見ているの忘れてた!
…うぅ…恥ずかしい…
レ「それにしても、ラウトのあんな表情初めて見たよ」
シュ「俺も」
2人がそっと耳打ちし合う内容がカイルの耳にも届いた
え…それ本当…?
シュ「アレはもう人魚さんにベタ惚れだな」
僕が初めて…
カ「フフフッ」
嬉しい
ラ「急にどうしたんだよ」
聞こえてなかったんだ…
カ「秘密。じゃあ僕もう行くね」
ラ「…そうか」
ラウトはカイルを抱き上げ、船の端へと歩を進めた
ラ「早く会いに来いよ」
カ「さあ?それはどうだろうね?」
ラ「おい」
カ「嘘。すぐに会いに行く。だから、待ってて」
カイルはラウトの首に腕を回し、ギュッと抱きついた
ラウト、大好き
カ「じゃあね」
ラ「ああ、またな」
カイルは、微笑むラウトの腕の中からスルリと抜け、海に戻った
カイルが海に戻るとシャチ達が集まってきた
カ「皆のおかげで上手くいったよ。ありがとう」
シャチ達はきゅうきゅうと鳴いてカイルに擦り寄った
カ「よし、行こう。色々やらないといけない事が
出来たからね」
きゅう!
カ「それに急がなきゃ、ラウトが怒っちゃう」
カイルはクスクスと笑った
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ラウトはシャチの群れと一緒に泳いで行くカイルを見えなくなるまで見つめていた
バシッ
ラ「痛っ!何すんだコラ!」
レ「いつまでも惚けているから活を入れてあげようと
思ってね」
ラ「いらねぇよ」
シュ「それに、ちゃんとしてないとあの人魚さんに
愛想つかされちゃうよ?」
ラ「それは困る」
シュ「即答…」
レ「さてと、早くアピスに向かおう。あの子に
美味しい蜂蜜酒でもプレゼントしたらどう?」
ラ「ああ、そうだな」
あいつの喜ぶ顔はもっと見たいしな
レ「アピスのあとは予定通りグラキエでいいのかな?」
それ、愚問だろ…
ラ「逆に変更したらお前怒るだろ」
レ「まあね」
ほらな
レ「さて、行き先も確認したし。皆ー。お待ちかねの
質問タイムだよー」
ラ「はあ?」
船員「船長ー!」
船員全員がダダダッと物凄い形相でラウトに駆け寄る
ラ「な、なんだ!」
船員はラウトを囲むように立った
船員「人魚とのキスはどんな感じだったんすか!」
………
ラ「はあっ!?…っ、教えねぇ!」
ぜってぇ教えねぇ!
船員「肌はどんな感じでした?」
ラ「だから教えねぇ!テメェら持ち場に戻りやがれ!」
アイツのことを知ってるのは俺だけでいいんだよ!
その後もラウトは暫くの間、船員達の質問攻めにあったのだった
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