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23 sideラウト
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その後は特に何のトラブルもなく、無事にアピス島に到着した
ラ「じゃあ俺は蜂蜜酒を買いに行ってくるわ」
レ「滞在は何時間?」
ラ「あー…4時間でどうだ?」
レ「街の広さ的に妥当だと思うよ」
ラ「じゃあそれで。レイは残るのか?」
レ「俺も行くよ。残るのはシュカだよ
眠いから寝るってさ」
ラ「シュカなら1人でも大丈夫か。あいつ化け物だし」
レ「いや、暴れたら化け物以上にタチ悪いよ」
ラ「一理あるな」
ラウトとレイリスは、そのまま話し続けお店が建ち並ぶ大通りの入口に来た
レ「蜂蜜酒はミレントの所で買うのかな?」
ラ「当たり前だろ。あいつの所のが1番美味い
それに、久々の家族の再会だしな」
ラウトはニカッとレイリスに向かって笑う。しかし、レイリスの顔が一瞬曇った
ラウトはそれを見逃さなかった
レ「ありがとう。じゃあ行こう」
こいつから話してくるまでは追求しないでやるか…
ラ「…ああ」
2人はまた歩き出す。すると、レイリスがそういえばさ…と話しかけてきた
レ「この前俺に聞いてきた海に浸かっていても
錆びない物ってあの子にあげる物だったんだね」
ラ「まぁな。…この話、シュカには口が裂けても
言えねぇんだけどよ、
俺さ、右腿撃たれて貫通したんだわ」
レ「はあっ!?え、傷は?」
レイリスの声に周りの視線が2人に集まる
ラ「声デケェ…。傷はもうねぇよ」
レ「でも、貫通してるのがその日に治るとか
有り得ないんだけど?」
ラ「あいつさ、前は腰に真っ白でキラキラした布を
巻いてたんだよ。それをその時、俺の脚に
巻いてくれたんだ。それで、海からあがった後
少し歩いて痛くないことに気がついたんだよ」
レ「え、傷が消えたってこと?」
ラ「ああ。布とったら服に穴が空いてるだけで
傷は跡形もなく消えてた」
レ「何それ凄くない?それ持ってたら傷なんて一瞬で
治るってことじゃん!それで、その布はどうしたの?」
レイリスは興味津々にラウトに問いかける
ラ「取ったら全部砂になって消えちまった」
レ「そっか…それはちょっと残念だね
あ、それで代わりのものをって考えてたんだ」
ラ「そう。同じ布でもさ、俺らのだと水に浸かったら
重くなるし、パールとかだとアイツの方がいいの
持ってるしな」
レ「あー…確かに」
ラ「だから、それ以外で錆びない物を、ってさ」
レ「じゃあその材料も買いに行くんだね」
ラ「そう。だから、お前の用が済んだら手伝え」
レ「勿論。それに、実際ミレントに会って時間まで
ダラダラするだけの予定だったから、特に用はないよ」
ラ「そうか。なら、さっさと蜂蜜酒買いに行くぞ」
レ「了解」
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