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24 sideラウト
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ラ「邪魔すんぞー」
ミ「邪魔するなら帰れー」
おい
ラ「それが客に言う言葉かよ、ミレント」
この酒屋の主である少年はケラケラと笑う
ミ「ラウトだし、いいかなーって思ってさ
兄ちゃんも久しぶり」
レ「久しぶりだねミレント。元気だった?」
ミ「勿論。毎日蜂蜜酒の研究頑張ってるんだから!」
ラ「で、いいヤツあるか?ワンケースミックスで」
ミ「無いわけないでしょ。ケースはいつもの大きさ?」
ラ「ああ、それでいい」
ミ「了解。あとさ、試飲してくれないかな?
新しく品種改良して作ってみたんだ」
ラ「いいぜ」
ミレントはそこに座っててー、と言って店の奥に入って行った
ラ「やっぱりお前ら似てんなー」
目の所とかそっくり
レ「よく言われる。けど、全然違うと思うんだ…」
ラ「何で?」
レ「だって俺は…」
ミ「お待たせー。ケース持ってきたよー
いつも通り好きなやつ詰めてね」
ラ「おう、さんきゅうな」
レ「ミレント、あの蜂蜜酒はあるかな?」
あの?
ミ「あるけど…。他にも美味しいのあるのに
何でアレなの?」
レ「他のはラウトから貰ってるから
ちゃんと味知ってるよ?でも、俺はアレが1番好きなの」
ミ「…分かった。持ってくるからちょっと待ってて!」
ミレントはまた店の奥に入って行った
ラ「何か特別なやつがあんのか?」
レ「ある。でも、ラウトにはあげない」
ラ「何でだよ」
レ「あの蜂蜜酒は俺だけ知っていればいいの」
ラウトが理由を聞こうとした時、ミレントが兄ちゃーんと呼んだ
ミ「持ってきたよー」
レ「ありがとう。これで足りるよね?」
レイリスは蜂蜜酒の瓶が入った袋を受け取るとミレントの手にお金が入った小さな袋を置いた
ミレントは中のお金を見て驚く
ミ「兄ちゃんこれじゃ多いよ。それは全部で金貨2枚で
足りるの知ってるよね?」
レ「うん、知っているよ」
ミ「じゃあ2枚だけ貰うからその他は返す」
レ「それはお酒代じゃなくて、俺からお前にだよ
ミレント」
ミ「僕に?」
レ「そうだよ。俺からミレントにお小遣い
それで何か欲しいものでも買いな」
レ「だとしてもこれは多過ぎるよ、兄ちゃん
一体何枚入ってるの?」
レ「お酒代除いて20枚かな?」
20枚だと!?アイツそんな大金どうやって…
ミ「お小遣いにしても多過ぎるよ!」
レ「多くないよ。今までの分と次に会う時までの
お小遣いだと考えれば、これでも少ないくらいだよ」
レイリスはでも…と何か言いたげなミレントの頭を撫でる
レ「じゃあさ、これを使って次の分の蜂蜜酒、
作っておいてよ。ね?」
ミ「……分かった。兄ちゃんは頑固だから
返すって言っても絶対受け取らないでしょ?」
レ「よく分かってるじゃん。…受け取ってくれるよね?」
ミ「…うん」
レ「ありがとう。ところで、ラウトは詰め終わったの?
会計終わったら試飲するんでしょ?」
ラ「おう、詰めたぜ。ミレントこれでいくらだ?」
ミ「えっと…1、2、3…あとは2本と1本…。3種類で
計6本だから…代金は金貨3枚、銀貨2枚だね」
ラ「そんな安くていいのか?」
ミ「うん、大丈夫だよ
ちゃんと必要最低金額は貰ってるからね」
最低金額は貰ってるって…それだと生活も全部ギリギリってことじゃねぇか
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