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25 sideラウト
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コイツ、本当に金より美味い蜂蜜酒だよな…
ラ「ほら、ミレント。手ぇ出せ」
まぁ、そりゃそうか
ミ「うん、……ラウト。ラウトもこれじゃ多いよ?
それに、ラウトからまでお小遣いは貰えない」
そう言って両手で受け取ったお金をラウトに突き出した
ラ「ばーか。んなもん誰がやるかよ」
ミ「え?じゃあ…」
お前らの親が遺したものだもんな
ラウトは、ぽんっとミレントの頭に手を置く
ラ「いつも美味い酒を作ってくれてる礼だ
客からの礼は受け取るもんだぜ、ミレント」
チップだチップ、と言ってわしゃわしゃと撫でた
ミ「……兄ちゃん。本当にこの人はラウトなの?」
ラ「おい!」
レ「知らない間に何処かですり替えられたのかな?」
ラ「アホか!ずっと俺と会話してただろ」
レ「いや、俺の視線が逸れた時に替わってる可能性は
十分あるよ」
…………
ラ「レイリス…?」
ラウトは一瞬間を開けたあと、ニッコリと笑いながら名前を呼んだ
レ「なーんてね。これ以上冗談言っちゃうとラウト
キレちゃうからここでお終いねミレント」
ミ「はーい…あーあ、つまんないなー」
つまんないって、俺はお前らのおもちゃじゃねえっーの
ラ「とりあえず、金は受け取れよ」
ミ「分かった。ラウトありがとう」
さて…
ラ「そんで、新しい酒はどれだ?」
ミレントはあっ!と言ってお金をポシェットにしまうと、台の上に置いていた瓶を手に取った
ミ「これだよ」
透明な瓶に入ったそれは綺麗な薄い飴色をしていた
いい色してんじゃん
レ「綺麗な色だね」
ミ「でも、度数は結構高いよ」
ミレントは小さなグラスに入れた蜂蜜酒を2人に手渡す
ラウトは高いのか…と言って酒を口に含んだ
柔らかい味だな…
ラウトが口の中で蜂蜜酒を転がしていると、隣にいたレイリスが、ラウトの方に視線を移してニヤニヤと笑った
レ「へぇ、可愛い色して高い…
そんでもって口当たりが柔らかいときたら
好きな相手を落とすのにはピッタリなお酒だね」
ラ「ゔぐっ、ゲホゲホゲホッ…おいレイ!」
ミ「えっ!ラウトに好きな人が出来たの?」
レ「すごく綺麗なんだよー?」
ミ「へぇー!」
レ「しかも基本は無表情だけど、
ラウトにだけ満面の笑み向けんの!
それがまたすっごいわけよ」
ミ「いいなー。僕も見てみたいなー
今は何処にいるの?それとも一緒に船にいるの?」
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