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26 sideラウト
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ラ「…海だ」
ミ「ってことはやっぱり海賊?女性で海賊とかいるの?
あっ、それとも船士?あ、でもそれだと敵になるか…」
レ「ブッブー。どっちもハズレだよ」
腕を自分の前でクロスさせたレイリスは笑顔で言った
ラ「レイ、お前が言うなよ…」
レ「えー?じゃあ黙ってたらラウトから話したの?」
ラ「…ああ」
レイリスは、んん?と眉間に皺を寄せ腕を胸の前で組んだ
レ「何その間?信用出来ないね」
ラ「カイルがどんな奴かぐらい自分で言う」
って言っても、知らねえことばっかだけどな
ミ「へぇー!ラウトの好きな人の名前って
カイルって言うんだね!」
ミレントは近くにあった椅子を引っ張り、背もたれほ部分に両腕を乗せその上に顎を置いて座った
ラ「俺がつけた」
ミ「え?ラウトがつけたの?
じゃあ、名前が無かったってこと?なんで?」
ラ「それは知らねぇ。けどねえっつってたから
俺が考えてつけた」
そう言いながら脚を組み替える
ミ「人なら皆普通親とか、孤児院出身だったら
大人からもらってたりしてるのに、カイルって人は
本当になかったの?」
ラ「ああ。だってアイツ、人じゃねぇからな」
ミ「えっ!?」
ラ「半分だけな」
ミ「えっ!?人じゃない?なんで!だって!」
ラ「俺は1度も人だとは言ってねぇし、
肯定もしてねぇはずだが?」
ミ「それはっ!……そうかもしれないけど…」
ラ「カイルのことは俺もまだ良く知らねぇんだわ
分かるのはアイツが人魚で小物を作るのが上手いこと
俺の嫁になることってだけだ」
ミ「嫁確定なんだ」
ラ「決まってるだろ。アイツも俺のこと好きだしな」
ミ「すごい自身だね…」
レ「まぁ仲間の前で堂々とディープキスする
ぐらいだからね」
ミ「兄ちゃんそれ本当?」
レ「うん。ラウトって羞恥ってないのかな?って
思うくらいめちゃめちゃ堂々としてたよ」
ラ「してきたのはアイツからだ」
ミ「わぁ、大胆…」
ラ「実際、俺も驚いた。ってか、今思えばアイツとの
ファーストキスがお前らの前ってなんか嫌だな」
水の中でのアレは、人工呼吸ってことでカウントはしてないしな
レ「勝手に見せつけておいてそれはなくない?」
レイリスはラウトをジト目て見た
ラ「嘘だ。アレでカイルとのことは公認になったし
説明する手間が省けた」
ラウトはそう言って大きく伸びをして立ち上がる
ラ「さて、レイそろそろ次に行くぞ」
レ「え、あ、了解」
ラ「ミレント、その新作、1本売ってくれないか?」
ミ「いいよ。金貨1枚」
ラ「分かった」
ラウトはミレントに硬貨を渡す
ミ「確かに。それで、兄ちゃん達はいつ港を出るの?」
レ「今からだと2時間半後くらいだね」
ミレントは2時間半後か…と呟き何か考え込む。そして、パッと顔を上げた
ミ「分かった、後で渡したい物があるから港に行く
どの辺に船を停めてるの?」
レ「左から3つ目辺りだよ」
ミ「あー、あの辺ね。了解」
レ「じゃあまた後でね、ミレント」
ミ「うん、また後で」
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