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27 sideラウト&レイリス
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レ「……で、決めたの?」
レイリスは、サンプルの絵が描いてある紙を見ながらうーん、と唸るラウトを怠そうに見ていた
ラ「いや、まだ」
ミレントの所をあとにした2人は加工工場(こうば)に来ていた
レ「そろそろ決めないと、作る時間がなくなるよ?」
ラ「知ってる」
レ「あの子が身につけてるのは、髪留め、ピアス、
ネックレスとブレスレットに、あとアンクレット的な
やつでしょ?アクセサリー系は大体全部付けてるし、
どれにしても失敗はないと思うけど?」
だから尚更どれがいいのか悩んでるんだろうが…
ラ「それもだが、デザインもどうしようか悩んでる」
俺が思うカイルのイメージで作るか、それともこのピアスを参考にアイツ好みのモノにするか…
レ「あーもう。そんなに迷うなら
シンプルなデザインの指輪にでもしたら?
プロポーズもしたんだしさ」
っ!
ラ「それだ!」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
レ「時間内に完成して良かったね」
ラ「ああ」
ラウトの右手には布で包まれた指輪があった
あーあーあー。そんなに顔緩めちゃって、今までのラウトからじゃ有り得ない表情だね
まぁ、俺的には、久々に怠そうな表情以外のラウトを見れてよかったけどね
レ「ちゃっかり自分のも作って、
既に身につけちゃってるし…遊び屋のラウトが
たった1匹の人魚でこうまでなるとはねぇ」
レイリスはヤレヤレ…といった感じで笑う。一方ラウトはピタリと立ち止まり、少し俯いた
ラ「レイ、お前今何て言った…?」
レ「え?」
ラ「だから、お前は、今、何て言った…?」
レ「えっ?いやだから、遊び屋のラウトがたった1…」
ラ「何て言った…?」
首を傾げていたレイリスだったが、ラウトの意図が分かり、顔色がサーっと青くなる。そして、今にもキレそうなラウトにあははは…と笑った
レ「い、いやぁ!あの遊び屋のラウトが『1人の』
人魚にこうまでなるとは思わなかったよー」
レイちゃんビックリっ!と言ってバシバシとラウトの背を叩いた
ラ「…………」
レ「…あー…ラウト?」
ラ「…次言ったら、レイでも許さねぇから」
レ「はい…」
レイリスは自分に向けられた殺気と圧を感じ、改めてラウトを怒らせてはいけないと思ったのだった
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