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カ「……やった!完成っ!」
カイルはたった今出来上がったアクセサリーを持ち上げ、見上げた。また、カイルの周りにはキラキラと輝くアクセサリーがいくつも置かれていた
壊れないように纏めてっと…よし、これで大丈夫!
これでやっと、やっとラウトに会いに行ける!
カイルは荷物を腕に抱え、何年もの間、自分の寝床としていた場所から飛び出した
とりあえず友達を見つけないと
カイルはスピードを落とすことなく進み、周りを見渡す
うーん…あっ!マンタの群れだ。友達じゃないけど話聞けるかな…?
カイルはマンタの群れに近寄り話しかける。マンタ達は快く、丁寧にカイルの質問に答えてくれた
それに加え、途中まで船の向かった方向が同じだから一緒に行こうと誘ってくれたのだ
カイルは勿論断ることなく、マンタ達に感謝の言葉を言って、その群れに加わった
その後はマンタ達と最近の海の状況や、人間達の行動の情報を共有した
カ「へぇ、人魚狩りね……
ん?ああ、大丈夫、僕はまだ何の被害も受けてないよ
それにしても、何で人魚を狙うのかな?」
やっぱ、珍しいとか?
するとマンタ達は、人魚の血には不老、肉は不死、鱗には不治の病を治す力があると噂されていることをカイルに伝えた
うっわ、何それ
カ「でっち上げにも程があるよ
そんな力あるわけないじゃん」
しかしマンタ達は、ある物を組み合わせるとそれが可能であると言った
嘘でしょ…。でも、本当のことなんだよね…。ここでマンタ達が嘘をついても何のメリットもないし……
カ「ねえ、そのある物って?」
それは、人間の間で人魚石、人魚の涙と呼ばれている宝石ともう1つ何かが必要らしいと言った
しかし、その何かはマンタ達も知らないらしい
カ「実際にそういう目に遭ってる人魚を君達は
見かけたりした?」
マンタ達は口々に、見ていないが他の群れのマンタが何ヶ月か前に見たらしい、と言った
カ「そっか、ありがとう。そのマンタ達の特徴とか
教えてくれないかな?」
カイルがそう言うと、そのマンタ達の群れの事を知っている限り話してくれた
ふーん、そのマンタの群れは今南東の方向か…
気になるけど、ラウトに会うのが先だよね。すぐ会いに行くって言ったのに、もう2ヶ月以上経っちゃってるし…
そうこうしている内に、マンタ達と別れる場所まで泳いできていた
カ「ありがとう。また次に会った時にお話しようね」
マンタ達は喜んで!と言ったり、他の群れにもカイルのことを伝えておく、と言ったりして海の向こうへどんどん泳いで行った
カイルはマンタ達が見えなくなるまで手を振りながら見送った
よし。此処からはまた船の特徴とか言って、何処で見かけて、何処に向かって行ったのか聞かなきゃ
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