アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
46
-
オ「この部屋は海図が置かれている部屋っすね
ここにはレイリスや船長が居ることが多いかな」
カ「わかった。今も居るの?」
オ「居ますよー。んじゃ、声かけて入りましょうかね」
そう言って、オスカーは扉をドンドンドンと叩いた
すると中から、誰だ?と問うラウトの声が聞こえた
カ「船長ー。自分です、オスカーです
カイルさん連れて来ましたよー」
ラ「入れ」
カ「わぁ…」
オスカーが扉を開けると、その中には海図や羅針盤の様な物が沢山置かれていた
そして、その中心のテーブルを挟むようにラウトとレイリスが立っていた
カ「オスカーさんに一通り案内してもらったよ」
ラ「案外大丈夫そうだな。手加減し過ぎたか?」
カ「案内してもらった、って報告に対しての返答が
それとか…やっぱ、ラウトって変態だね」
オ「絶倫ですからねぇ」
レ「ヤる事しか考えていませんからねぇ」
ラ「おめぇら言いたい放題だな…
俺、一応船長なんだけど?」
カ「普段の行いのせいだね」
ラ「えー、少しぐらい褒めてくれても良くねぇ?」
そんなことを言いながらもラウトはケラケラ笑ってた
カ「褒める要素があるなら褒めてあげるよ」
カイルもそんなラウトを見て軽口を叩いた
ラ「ちぇー」
カ「それで?医務室はいつ案内してくれるの?」
カイルがその言葉を発した瞬間、ラウトから笑みが消えた
不思議に思ってレイリスとオスカーを見たが、2人も真剣な顔つきに変わっていた
ラ「今から案内する」
カ「?…わかった」
レ「俺はここに居るね」
ラ「ああ。あとは任せた」
レ「了解、船長」
ラ「行くぞ」
ラウトはそう言って部屋を出た。カイルもその後をついて行く。もちろん、カイルの護衛でもあるオスカーもだ
船内の短い廊下を歩いていると、ラウトが口を開いた
ラ「カイル、今から行く医務室の中について話がある」
カ「何?」
ラ「3ヶ月前、お前と別れてから2週間ぐらい過ぎた時、
グラキエコルリス、って名前の1年通してずっと冬の島に
行ったんだ。羅針盤を求めてな」
カ「うん」
ラ「そこで、お前の同族に会った」
カ「えっ!?」
同族ってことは人魚でしょ。あの辺の海は冷たいからあんまりいないはずだけど…
カ「なんでそんな所に…」
ラ「そいつな、酷い怪我してたんだよ
ヒレも鱗もボロボロ、上半身の人の部分は肉が抉られてた」
カ「人魚狩り…」
ラウトが頷く
ラ「それに加え、片腕が欠損していた」
そんなっ!
そこまで傷ついてたら手当しないと直ぐに死んじゃう
カ「その子は?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 67