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ラ「まだ医務室に居るが状態はあまり良くないと思う
傷口は無理をしてだが縫い合わせた
鱗の部分は綺麗な布を海水で浸した物を巻いたりしている」
その言葉を聞いてカイルはほっとした
生きているなら治せる可能性がある
カ「ありがとう。同じ種族の者としてお礼を言うよ」
ラ「構わない。だが、さっきも言った様に状態は良くない
肉体的にも、精神的にもな…」
ラウトもオスカーも申し訳なさそうにカイルを見ていた
そんな2人にカイルは、いつも通り普通に応える
カ「分かった。見てないからまだ何とも言えないけど、
多分なんとかなると思う」
まぁ、本人に生存の意思があればだけど…
ラウトはその言葉を聞いて明らかにほっとした顔をした
ラ「よかった…お前の仲間を助けられて…」
カ「とりあえず、残りの話はその子と会ってからにしよう」
その言葉にラウトは頷き、ちょうど着いた医務室の扉を叩く
中から「はい」と男の声が聞こえた
ラ「俺だ、入るぞ」
そう言って、中の人の許可を待つことなく、ラウトは扉を開けて中に入った
カイルもラウトの後に続き中に入る
医務室と言われる部屋にはベッドが3台、机と椅子が2脚、壁に沿うように棚が1つ置かれていた
その一番奥のベッド付近に1人の男性が立っていた
ハ「船長、お疲れ様です」
ラ「ああ」
ハ「君は…ちゃんと対面して会うのは初めてか
俺はハイドラ。この船で船医をしてる」
アイパッチ…片目で務められる程の腕って事か…
カ「よろしく。知ってると思うけどカイルです
それで、僕の同族の子はそこで寝てるのかな?」
ハ「ああ、そうだ。今は眠ってる」
カイルがベットの横に立つと、そこに居たのは痛々しい姿をした金色の髪の女の子だった
腕、脇腹には縫い目があった。それに加え、横向きに寝ていたため背中の様子も見れた
そこは大きな布で覆われており、所々赤く滲んでいた
酷い…本当に片腕が欠損してる…
カ「ハイドラさん。せっかく寝かせたところ悪いけど、
傷の様子みたいから体動かしてもいい?」
ハ「構わない。傷口の布も外して大丈夫だが、
まだ膿んでいたりする部分があるから気をつけてくれ」
カイルはその言葉に頷き、布を外して覆われていた傷口を1つ日1つ見ていった
その後に、海水で浸した布を取って鱗の状態を確認する
鱗の方は何とかなりそうだね…。問題は上半身か…
腕の欠損が痛いなぁ…。他の傷口はある程度元に戻せそうだけど、腕を生やすなんて今までしたことも無いからなぁ…
ラ「カイル、どうだ?」
カ「鱗の方は海水で濡らし続けてくれたおかげで
なんとかなりそうだよ。けど…」
ラ「腕…か…」
カイルはこくりと頷いた
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