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ラ「痛っ!何すんだ、クソじじぃ!」
へ「黙れクソガキ。それが育ての親にする態度か」
ヘンリーさんとラウトが親子!?
ラ「うるせぇ!じじぃがお節介してきただけなのに
恩着せがましくしやがって!」
へ「野垂れ死にそうだったくせによく言うわ
俺の金をスって俺に捕まったのはどこの誰だったかなぁ?」
ラ「ぐっ…」
あらら…親子でも訳ありってやつだね
カ「んー、人間は親と似るって言うけど今のとこ
ヘンリーさんとラウトは似てるとこないね」
へ「まぁな。コイツがガキの時に俺が拾ったから
実の親子では無いな」
なるほどね。さすがのラウトも頭が上がらないとこがあるわけだ
裏の親玉ってとこかな?
ラ「クソっ。次こそ決闘で勝ってやるからな」
へ「何度も聞いたわ。さぁ、ゴタゴタ言ってないで
たったと食え。飯が不味くなる」
と言って、ヘンリーは2人の前に皿を置いた
ラウトの方には肉がメインの料理。カイルの方には穀類や木の実、果実が2つに割られた状態で置かれていた
カ「ありがとう。いただきます」
ラ「?…カイル、そのいただきます、ってなんだ?」
ヘンリーも同じく首を傾げていた
あぁ、人間にはないのか
カ「あなたの命を有難く頂きます、って意味だよ」
へ「へぇ、良いじゃねぇか」
カ「あー、でも1個意味追加かなって思ってる」
ラ「なんだよ?」
カ「ご飯を作ってくれた人に、作ってくれてありがとう、
って、伝えるための感謝の言葉」
我ながらいい考えじゃない?
ラウトはふーん…と言って料理を見つめる
ラ「…いただきます」
そう言って肉を口にした
へ「っ!……ああ。たんと食え」
今のヘンリーさんの顔は確かに親の顔だね。とっても優しい顔してる
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
カ「ごちそうさま」
蜂蜜…好きなものに追加決定だね。メリナも美味しいけど蜂蜜も甘くて美味しい
また食べたいなぁ
ラ「それもなんか意味あんのか?」
カ「ん?ああ…えっと、あなたの命を有難く頂きました
って意味でいいと思うよ。いただきますが食前、
ごちそうさまが食後の挨拶かな」
ラ「んじゃあ、ごちそうさま」
へ「あいよ」
ヘンリーはニカッと笑って皿を調理場にさげた
ラ「よし、部屋に戻るか。行くぞ」
カ「うん。ヘンリーさん、また明日」
へ「おう、ゆっくり休みな。運動はすんじゃねぇぞー」
ヘンリーはそう言いながらニヤッと笑っていた
カ「……ラウトとヘンリーさんが似てるとこ見つけた」
ラ「あ?どこだよ?」
ヘンリーはニヤニヤしながらこちらを見てくるだけで何も言わない
カ「教えない」
ラ「なっ、教えろよ」
カ「やだ」
振り返るとラウト越しにカウンター台のとこに肘をつきながらヒラヒラを手を振るヘンリーが目につく
人の反応を見て遊ぶとこだよ、悪趣味め
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