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テ「別の人魚のアクセサリーを同時につけるのはダメって
話ってありましたっけ?」
カ「いや、なかったはずだよ」
と言うより、前例がないんだよなぁ…
テティスはその言葉を聞いて、そうですか…と何かを考えてからハイドラ達の方に顔を向けた
テ「あ、の…私のも受け取って貰えますか…?」
そう言ったテティスに1番近くにいたハイドラは、テティスの頭に手をポンッと置いた
ハ「喜んで」
その言葉に皆頷いた
テティスは顔を真っ赤にしながらも、ふにゃりと笑って喜んだ
シュ「テティスちゃん、顔赤いけど大丈夫?」
テ「えっ、あっ、だ、大丈夫です!」
ハ「本当に?」
そう言ってハイドラはテティスの顔を覗き込む
テティスの顔はさらに真っ赤になった
その様子にその場にいた皆が、あー…と何かを察した
ただ一人を除いて
ハ「本当に大丈夫か?体調悪くないのか?」
オ「えぇ…今ので察しないの?」
シュ「ハイドラさん鈍感だからねぇ」
シュカとオスカーはコソコソと言葉を交わした
ラ「…こんだけ分りやすけりゃ俺でもわかるぞ」
レ「まぁハイドラはあんまり色恋沙汰には
興味ないから仕方ないね」
そんなラウトとレイリスの会話もハイドラとテティスには聞こえていなかった
ってことは、ストレートに伝えないと伝わらないってことだよね?……テティス苦労しそうだなぁ
まぁ、その辺は手助けしてあげればいっか
カ「テティス、このあとすぐ海に戻るなら
先にいくつか話しておきたいことがあるんだけど、
どーする予定?」
テティスはハッとして、カイルに顔を向ける
テ「とりあえず、海に戻ります
みんなに無事を知らせないといけませんから
ずっと顔を見せれていないですし」
カ「分かった。ラウト、2人だけで話したいことがあるから
あそこ借りていい?」
ラ「ああ、いいぞ
ハイドラ、そこまでテティスを運んでやれ」
ハイドラは了解、と言ってテティスを抱き上げた
カイルはチラッと横目にテティスを見たが、やはり終始顔を赤らめていた
ハイドラがテティスを下ろし、ラウト達の方に戻る。その場に残ったのはカイルとテティスだけになった
テ「それで…確認しておきたいこととは…?」
カ「テティスの今後についてだよ
テティスはハイドラさんに恋してるみたいだけど、
僕みたいに人間になるとか考えてるの?」
テティスはカイルの言葉を聞いて驚き、俯く
テ「まだ何も考えてないです
だって、誰かを好きになるのなんて初めてて、
しかも人間ですし…」
それに、とテティスは続ける
テ「必ずしもこの恋が実るとは言えませんから…
同族の子との恋とは違って命懸けですし…
その時のことを考えると、
まだ覚悟が決まっていないと言いますか…」
カ「まぁ、確かにね。僕もそれなりの代償を払って
魔女に人間にしてもらったからね」
テ「その…もし大丈夫であればでいいんですけど、
何を代償にしたのか…聞いてもいいですか…?」
カ「えっとね…」
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