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早朝の下駄箱にて
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「(なっ、なんで委員会が俺の下駄箱の前でウロウロしてんだよ!!!!!)」
たまたま早く目が覚めた日の朝。
家にいても特にやることもないので学校に来たら
「ううん…こういうのはやはり直接…いやでも、緊張するな…」
と、己の手に握る手紙らしき紙を眺めため息をつく、男の影を見つけた。
「(直接!!?気まずいじゃねーかやめろ!!!!!!!!今入れろ今!!!いや、できれば入れずにそのまま何も無かったのように帰ってくれ頼む!!!!!!!!)」
手紙を眺める彼の死角で念を送るのは、この高校の3年生、鶴見康祐だ。
派手な金色の髪を後ろに流し、制服は常に崩れている。
そんな見た目にそぐわず真面目な面のあるのだが、見た目で少し損をしている。
「…よし、直接渡そう。その方が彼もすぐに返事をしやすいだろうしな」
鶴見の思い虚しく、(鶴見にとって)不穏な言葉と共に手紙は委員会のポッケに戻る。
そのまま何も無かったかのように階段を上がる委員会の背中を見て、呆然と立ち尽くす。
「…ヤベェ…逃げねぇと…」
本能でそう悟ったあと、下駄箱に何も無いか確認して自習室で時間を潰すことにした。
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