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会ったばかりなのに
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お昼休みが終わり、5限目が始まる前。
それにしても、なんで僕なんかに優しくしてくれたんだろう。
初めは凄く冷たくて視界に入るのも目障りみたいな顔されていたのに、本当に分からない。
でも、お昼ご飯とか教科書とかセクハラ受けた?らしい時も助けてくれて…なぜか胸がキュっとなった。
考えていたら、成弥が話しかけてきた。
成弥『永遠、優しくなりよったなぁ。』
刹那『うん…なんでだろう。』
成弥『せっちゃんが悪い子じゃないってわかったんやない?』
…ちがう。
刹那『僕、悪い子だよ…いい子なんかじゃない。』
成弥『何言っとんの?せっちゃんは優しいいい子やよ?』
刹那『会ったばかりなのに…』
僕のこと全然知らないのに。
成弥『せやね、これからも沢山せっちゃんのこと知れたらええなぁー。』
刹那『これからも…』
こんな僕でも一緒にいてくれるの?
成弥『せやで、だからそんな顔せえへんで?』
眉を下げて笑う成弥。
刹那『っ、ごめ……ありがとう。』
謝ろうとしたけど、謝るとこじゃないな…。
お礼をいってふわりと笑った。
そのままたチャイムがなり、5限目が始まった。
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