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刹那side
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ベッドで寝たきりの今、ぼうっと考えるのは永遠君の事。
少し前に謝罪のメールも送った。
拒絶されて、それでもう話すこともないだろうと胸が締め付けられる。
だがその代わり、謝罪メールで永遠君に少しでも関われて嬉しかった。
ただ天井を眺めながら涙を流す。
すると部屋の扉が開いた。
詩輝『刹那…泣いてるのか?』
刹那『っ…詩輝さん?お仕事は?』
詩輝さんの指で目尻に沿って涙を拭われる。
詩輝『仕事より大事な用が出来たからな。』
刹那『用?』
詩輝『今日、理事長室に永遠が来た。』
ドクン、ドクン…
永遠君が、何しに…?
詩輝『刹那に会いたいって。』
刹那『っ?!どうして…』
詩輝『お前に謝りたいって。』
謝る…?
刹那『何で?!謝るのは僕の方だ…。』
詩輝『いや、アイツに非がある。』
訳分からない事が頭の中でぐるぐると渦巻いている。
詩輝『…どうする?』
会うのが怖い…
好きな人に罵倒されるのも拒絶されるのも。
でもどれだけ罵倒されても嫌われてもいい、
ただもう1度会いたい…そう思った。
刹那『永遠君に…会い、たい…っ』
詩輝さんの前では泣くわけにはいかない、でも震えが止まらなかった。
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