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再会
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目の前の刹那を見ると、消えたくなった。
目を真っ赤にさせ、明らかに涙の跡がある。
顔色も悪く更にやせ細って…それでも綺麗なんだ。
俺がご飯をしっかり食わせていれば…
寝れるようにそばにいてやれば。
体も壊さずには済んだだろうに。
永遠『刹那…。』
頬に触れようと、手を伸ばすと刹那はビクッと怯えた。
永遠『悪い…触らないから怯えんな。』
何故かひどく傷付いた顔をする刹那。
刹那『やだっ、触って…撫でてよ…!!』
いいのか?怖がっていたのに。
それでも恐る恐る手を伸ばして髪の毛を梳く。
刹那『永遠君、痩せたね…クマも…寝れてないの?』
永遠『お前何言ってんだよ、俺より弱ってんじゃねぇか…。』
刹那『ぼっ、僕はほら…生まれつき病弱だったから!』
必死に体調不良はやむを得ない事を説明しようと頑張る刹那にクスッと笑った。
永遠『なぁ、あの日の話をしていいか?』
あの日の話。
俺と刹那の関係がバラバラと崩れていき、会わなくなった日の話を…。
するとその日の話をしたくないはずなのに、頷いてくれた。
俺はゆっくりと口を開く。
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