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2人分のアイスクリームを頬張ったルナはとてもご機嫌だ。
鼻歌を歌いながらニコニコ目の前に飾ってある花をつついている。
「ルナ、そろそろ部屋に戻ろうか」
「はいっ」
待ってました、と言わんばかりに椅子から飛び降り、シノやエマに挨拶をしてからジューンの部屋へと向かう。
それから眠るまでの間、ルナとジューンは色々な話しをする。
お互いのことや、今日あった面白いこと。
ジューン自身の事も沢山聞いた。
だがまだまだ知りたい。
好きな人の事、もっと知りたい。
「今日はルナの事を聞かせてくれ」
ベッドに入り、向かいあいながら話す。
「ぼくの?」
うーん、と頭を傾げる。
「家族の事とか」
「かぞく…」
姉は3人いる。
上の2人は既に人間に嫁いでいる。
1番上の姉とはもう5年も会っていない。
次に会えるのはいつなんだろう、と考える。
ルナにとても優しかった姉さん。
(もう会えないのかもしれない…)
「両親は?」
「父さんはぼくが産まれた時には亡くなってました。母さんもぼくを産んだ時に…」
「そうか」
ジューンがルナのために悲しんでくれているのが表情でわかった。
そっと手をルナの背中へまわす。
「これからはずっと一緒だよ」
「はい…」
ひとりじゃない
それがルナを安心させる。
「ジューン様、」
今日、話そうと決めていた。
ルナの身体のことー…
この人に自分のすべてを見せようと思っていた。
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