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蜜月 20
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「……………っ!」
身体が宙に浮いた。お兄ちゃんが抱き締めていた身体を脇から持ち上げ、俺はお兄ちゃんの懐にすっぽりとはまる形で抱き上げられた。
「ちゃんとこうちゃんの顔を見せて。僕に向かって言って」
お兄ちゃんの顔が目の前にあった。ジッと俺を見て、俺が話すのを待っている。
じわじわと恥ずかしさが這い上がってきた。
「……ぅ…自分の…指を……」
「うん」
「……お尻の孔に……入れて……」
昨日の光景がまざまざと浮かぶ。光景だけじゃない、あの時の身体の中の振動、柔らかな内壁の感触、指に絡まる粘液とその粘液から紡がれる卑猥な音。
あの時の記憶をなぞるように思い出すと、後孔がジンジンと痺れ始めた。
「そう。それから、どうしたの?」
「……ぅ…中の…オモチャ…を……掻き出…した……」
身体が熱い。
身体の疼きが恥ずかしさに拍車をかける。お兄ちゃんの顔をまともに見ていられなくて俯くと、頬を覆うようにして手が触れた。
「何で恥ずかしそうにしてるの?」
お兄ちゃんが指で俺の頬を撫でる。涙でも拭き取るように優しく。
「……恥ずかしい…よ……」
「思い出して恥ずかしがるなんて可愛いね。掻き出した時はどうだったの? 苦しかった?」
「………気持ち……悪…かった……」
「ホントに?」
俺は思いっ切り首を縦に振った。嘘を吐いた後ろめたさを責めるようにジュンと内壁が収縮する。
お兄ちゃんはジッと俺を見詰めたまま、ゆっくりと口角を上げた。
「……そっか…。こうちゃんは、もっと快楽に溺れてもいいんだよ。誰も咎めないんだから」
今度は横に頭を振った。身体の中に生まれ始めた淫猥を見透かされた気がして、何度も何度も振り払った。お兄ちゃんがフフと笑う。
「…今はね…さ、ご飯にしようか」
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