アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2
-
…キーンコーンカーンコーン
さっきまで静かだった学校に帰りを知らせるチャイムが鳴り響く
暫くして帰る準備を済ました生徒たちが教室から出ていく
和哉と和泉は帰る準備は済ましたが
教室から出ていく友達に"ばいばい"と声をかけ
その場に残った
皆が帰っていき教室は2人だけとなった
暫く沈黙が続いた
その沈黙を最初に破ったのは和泉だった
「…あの、川澄、くんは…?」
和泉は辺りを見回して拓斗を探す
「あぁ、拓斗には先に帰ってもらった。」
和哉は"当たり前だろ?"と言う顔で和泉に笑いかけた
「んじゃ、本題に入るけど…
ごめんっ!!」
あまりにデカすぎる和哉の声に
和泉の肩がビクッとなった
「その、和泉の気持ちは嬉しいけど
…あの、俺には、す…好きなやつがな…っ!
だ、だから和泉の気持ちには答えられねぇ!」
和哉は言葉を濁しながら
でも本音をしっかりと和泉に伝えた
深々と頭を下げる和哉を目の前に
和泉はため息をつき、緊張が解けたように安心した顔で
「いえ、ありがとうございます。
伝えることが出来ただけで良かったので。
…あの、良ければ友だ…」
「なぁに人のもんに手ぇ出してんの?」
「「えっ!?」」
2人しか残っていないはずの教室から聞き覚えのある声が和泉の声をかき消した
「…た、くと…なんで…」
「そんな驚かなくてもいいだろ?
なんでって、和哉が最近変だったから…かな?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
34 / 89