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なに、寮って、何?
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「あ〜!!陽っ、陽!寮のメンバー表見に行った?」
凛が、思い出したように あっ と話し出す。
「そういや、陽ちゃん行ってないよね。見に行こ、僕も見に行ってないから...。」
「なら、俺も見に行くわ〜!」
おい、俺の話を聞け。放課後でも良くないか()
と、思いつつも俺の手を引っ張る光に体重預けてメンバー表を見に行った。
メンバー表はランダムらしくて、同学年でペアもあれば、異学年でペアもある。
「せめて、同級生にしてほしいわ。」
数秒後、その願いは砕け散る。
「はあ!?鳴宮優哉?3年??いや、先輩とかふざけてるから。」
「鳴宮先輩って言ったら、女たらしで、来るもの拒まず去るもの追わず、モデルやってるで有名な先輩だよ〜。陽ちゃんも気をつけるんだよ〜。」
「俺、ノンケ。部屋交換しない??光。」
懇願したけど、決まりだからって、流された。お前、先輩と組みたくないだけだろ。
「あ、僕は...相原くんとだ。よかった、同学年で...。」
横目に震える凛が見えるんだけど、どうしたよ、なんだ、ヤンキーでもあたったかよ。
「2、2年...の、阿久津先輩だぁぁ...。」
「俺でも知ってるわ。あの、毒舌で腹黒で、可愛いっていうと生きて帰れないって、有名な阿久津紺先輩じゃん。」
俺に部屋替えてって、懇願してくるけど、どんまいって哀れみの目で見てやった。
チラッと、目を通してみたけど
千尋くんと、2年のヤンキーで有名な暁凉雅先輩
優希くんと、3年の不思議系の及川朔先輩
が、ペアだった。
「理事長に言って、部屋交換できねぇかな。」
「無理だよ、お父さんの言う事は絶対だから。」
え、と振り向くと千尋くんがいて、え??お父さん??
「榊篠、僕の苗字。で、この学園も榊篠だから。」
あああ!!!なんで、当たり前のことに気づかなかった!?
「そ、そっか。お前、理事長の息子だったのな。」
「あ、敬語とか畏まらなくても大丈夫だから。仲良くしてよ。ね?」
あ、可愛い。けど、この子上目遣い激しい...。自分が可愛く映るポイント分かってんだな。
「そろそろ、昼休み終わるでっ!」
その言葉を合図に廊下を走り出した。
途中で3年のハゲ先生に注意されたけど、そんなの聞かずに全速力で、走り続けた。
「これってさ!!青春ぽいなぁ??」
「んなこと、言ってる暇あったらはしれ!」
時間ギリギリで授業に参加しました。先生には、少し注意されたよ...。
.
.
.
「ねぇ、部活何にする〜??」
光のこの言葉で、現実に戻された。
「あー、サッカー。」
「何、陽...サッカーできん!!」
「人並みに。」
凛は、バスケ部で光は弓道部、千尋くんは茶道部って言ってた。千尋くん、女子力高いなとか思った。
「サッカー部に、鳴宮先輩いるからね。キャプテン。部長は、白野羽音先輩。」
ふぁ、最初に言ってくれないか??もう、申し込ん
だんだけど。
俺、この先やっていける自信ない。
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