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もやもや
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1日中先輩と、女の人について考えていた。
ふ、とした瞬間に自分が先輩の相手でいいのか、遊びなんじゃないかと思う時はある。
俺の性格、変わったな...とそう思う。
「んー、陽ちゃんは...変わったよ。」
「変わりすぎだよね〜。」
「あ、やっぱり...?なんか気持ち悪い感じあるもんな...。」
気持ち悪い。 正直な感想はそうだった。
俺が先輩によって一喜一憂している姿は、滑稽なんじゃないかと嫌気が指す。
自分にだけ、余裕が無くなる。
「気持ち悪い?それはないんやない?」
「...なにしてんの〜?」
気付けば、目の前に阿久津先輩がいた。
凛を優しい眼差しで見る阿久津先輩。
「あ、こんちゃす。」
「なに、悩み?」
「陽ちゃんが、先輩に浮気されてるんじゃ...って。」
先輩、浮気。その2つの言葉にドキンと体が跳ねるのが分かった。先輩が怖い。浮気いやだ...。先輩を信じられない自分がどこかにいた。 そんな自分が最低に思えて、自虐的になる。
「嫌われたんだと思いますよ。ははっ。」
「陽くんが信じなくてどうすんの?陽くんだけでも、信じてあげなよ、ね?」
頭をポンポンとされて、涙がこみ上げる。
俺、こんなに涙腺緩かったかななんて、思いながらゴシゴシと目元を拭く。どれだけ拭いても溢れ出す涙に制服の裾は、いつの間にか水を吸いきれなくなっていた。
「あー、陽いる?」
「あ、鳴宮先輩だ。」
先輩の声を聞いて、顔をあげれずに先輩の横を通って部屋へと向か...えるわけもなく、校舎を彷徨っていた。先輩の匂いは、いつもの柑橘系とは違く...甘ったるい香水の匂いだった。
浮かぶのはさっきの情景。
「あーあ、逃げちゃった...。」
いつの間にか、旧校舎の入口にいた。
「あれ...?あ、君...鳴宮の彼女...?あぁ、彼氏か。」
「丁度いいじゃん、今から行こうとしてたんだから行く手間省けた。」
「おう、陽くん...鳴宮探してたよ。こっちおいで?」
今考えれば、先輩がこっちにいる訳ないのに...この時の自分には考えられなくて、先輩に謝らなきゃという思いでこの先輩について行った。
これが、悪夢の始まり。
ーーーーーーーーーー
???side。
放課後、本を返して人気のない旧校舎へ行くのが僕の日課だった。
旧校舎の3年の教室へと向かおうとすると誰かが、3年の悪名高い先輩について行くのが見えた。
あれは...
「陽、くん??」
そう気づいて、優哉を呼びに行った。自分の体力なんて気にせずに無我夢中で。
陽くんが危ない。僕の本能がそう語った。
待っていて、優哉呼んでくるから。
ーーーーーー
先輩達について行くと、そこに先輩はいなかった。
「先輩は?」
「いるわけねぇじゃん。な?」
先輩は、ほかの先輩に目配せしてある先輩が俺の手を縛る。
そこで置かれている状況に気づく。
俺、終わったかもしれない。
「先輩!!せんぱッ!!」
「うるせぇ!」
そう言って、俺の頬を叩く。
痛い、口の中まで切ってしまった。口に鉄の味が滲む。
「梨花の命令なんだよ。ごめんな〜。」
あはは、と笑いながら先輩達は俺を脱がしにかかる。気持ち悪い、手つきが気持ち悪い。先輩に触られたい、無性にそう思う。
俺はそのままなす術なく相手に従った。
俺の突起物を舐める相手の舌が気持ち悪い、俺の咥える相手のアレが気持ち悪い。
俺が気持ち悪い。
ーーーーーーーー
「ゆ、や...ッ!!!」
廊下に立ち尽くす優哉と阿久津くんと後輩くん達を見つけて、出来る限り大きな声で知らせる。
「よ、うく...!れ、ぷ...される、!」
優哉が俺の肩を揺らす。
首が取れるんじゃないか、くらい。
「旧校舎ッの3年教室一番、奥!僕助けれなかった、ごめん...。」
「及川ありがと、な。あと俺が何とかする。」
全速力で旧校舎に向かう優哉を僕達も追う。
僕のせいでヤられてしまったら...?
涙が滲む。
「俺は、あいつを信じる。大丈夫。あいつなら。」
優哉は、強いや。
ーーーーーーーー
顔に暖かい何かが注がれる。
臭う...。さっきまで咥えてたものからだろう。気持ち悪い。
誰か、わからないけど...俺の後ろを慣らしにかかる。痛い。先輩なら優しくしてくれるのに。
裂ける痛みがする。
「きついな...くそ。」
ぐちぐちぐち、みち...そんな音とともにいとも簡単に先輩達の指を受け入れてしまう。
「血...出てきたけど、ま、大丈夫だな。」
「先輩、梨花さんって誰ですか?」
「陽くんもみただろ?今日抱きついてた子。」
あ、あの可愛い人...。俺より先輩に似合う人。
「先輩には、俺よりあの人が似合いますもんね。」
「ま、そういうことだ。」
諦めかけて、先輩のことを思う。
俺、先輩の隣にいて恥ずかしくなかったですか?
大丈夫でしたか?
「好き、だ...たなぁ...。」
「だった、ってなんだよ。過去形?」
あぁ、幻聴まで聞こえてくる始末。
俺、好きすぎか。先輩のこと。
先輩の手が俺の顔にぶちまけられた白濁を手で拭う。
「阿久津、凉雅頼むわ。」
「おう。」
「わかった〜。」
ドカッとか聞いてはいけないような音が耳に入ってくる。先輩が目の前にいる。幻覚じゃないですか?
「ごめん、部屋戻って顔...洗おうな。」
「先輩、俺大丈夫ですよ?先輩が誰好きでも、俺大丈夫...」
「それ以上言ったら殴る。」
"俺が好きだって思ったのは陽"
「...嘘つかなくていいです、よ...」
目の前が暗くなっていく。
先輩、何であなたがそんな顔してるんですか?
傷ついたような顔。俺が本来そんな顔なるべきなんですけど...ね。
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