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波乱
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「ふぁぁ、暑いし眠いし...練習さぼってええかな...。」
手で欠伸を隠すようにして目の前にいる凛はそう言った。それに対して凛の隣にいた光が凛の頭をバシンっと叩く。あぁ、これ痛いヤツ。
「いっ、、たいわぁ!何すんねん...!」
「凛が、サボるとか言ってるから気合い入れてやったの!」
凛が光の頬をつまみ上げると、光も挑発に乗っちゃったみたいで、凛の髪を引っ張りあげる。
「あーあ、光も挑発乗るなよ...。」
「凛〜、落ち着け?」
「「こいつが悪い!」」
何で、こういう時だけ息が合うんだよ...それを普通の生活でも活かすことは出来ないの?
「お前ら、協調性ないよな...。」
そんな他愛ないことを話しながら、校庭への道を歩いていると、後ろからトントンと肩を叩かれる。
見た感じ3年生の人。ネクタイの色が赤。それに、外国人っぽい雰囲気でブロンドヘアで澄んだ青色の目。
「キミ...ヨウくん?」
「え、あ、はい。」
「ユウヤから聞いてるよ!彼女って!ジツブツはverycute !」
「は、はぁ...。」
ユウヤって優哉だよね...。目の前の状況に未だついていけないんだけど...。目の前の多分外国人さんはニコニコして目をキラキラさせていた。
「ユウヤと騎馬戦をすることになったんだ!一応、彼女さんにリョウカイをエヨウと思ったんだ!」
「それを言うなら了承を得るだろ。」
「あ、阿久津先輩!」
「あぁ、こんにちわ...陽くん。今回は、そこのバカ...凛を貰いに来た。ほら、行くよ。いつまでも光くんに突っかかるな。」
ズルズルと引かれて校庭へと消えていった凛を見送る。引きずられてる間にもブツブツと文句は言っていたみたいですごい響いてた。
「あ、ユウヤっ!」
「あ?あぁ、アレン...、陽っ!!」
アレンって人を見てはぁっとため息をついたようにも見えたが僕の顔を見た瞬間目がキラキラと輝いた。さっきのアレンさんみたいに。
「もうっ、ユウヤっ...僕と反応がチガウじゃないか!」
アレンさんがむすっと頬を膨らませているとどこからか呼び出すような声が聞こえた。
_アレン...こっち、来てくれ!
男の人の声。アレンさんはそれを聞くと肩を揺らし僕の唇のすぐ隣にキスを落としてそちらへ向かった。颯爽とした人だなぁ。
「あ...?アレンの野郎...後で締める。」
そう言った優哉の顔は怒りに満ちていて怒りで顔が歪んでいた。
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