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シャッター音。
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そんなこんなで、練習も終わり寮への道を優哉と辿る。辺りは真っ暗で街灯と月明かりが俺らを照らした。
ふと携帯に目をやると、ピカピカと通知を知らせるサインが表示されていた。
___ R.Allen
アール、アレン?
「ん?...アレンの野郎...。」
優哉の顔を覗くようにしてみると 口元だけがひくひくと動いていて目は全くの無表情。
「アール、アレンさん?あれ...交換した覚えないんだけどな...。」
「ローレンス.アレン 。あいつ、こういうの得意だから。なんてかかってた?」
__ヨウくんに恋しました。僕が奪いに行きます。待っててください、姫様。貴方のためなら僕は何でもできる。悪魔にでもなってあげましょう。
「...こ、こい!?」
「悪魔ってなんだよ......つか、あいつ...しめる。それ捨てろ。」
油断していると携帯を取られ、ぴぴっと無機質な音が鳴ったあと、優哉に携帯を返される。
_削除しました。
ぴぴっと、携帯を操作してもアレンさんのメッセージはもちろんのこと、アドレスまでが消えていた。
「ゆ、優哉!?」
「なに、乗り換えたかった?」
「違うよ〜!」
アレンさん、大丈夫かな...。消しちゃったけど。また交換すればいいかな...。
「させないから。」
優哉がむすぅっとしたような表情で俺の肩に顔を乗せる。優哉の髪の匂いがふわぁっと香る。俺も最近優哉と同じものを使っているから、俺からもその匂いがする。それだけで顔が真っ赤になるんだから、本当にゾッコンなんだと思う。
カシャ、
そう聞こえて後ろを向いても誰もいない。というか何も見えなくて、怖くなって優哉の手を引っ張って部屋に駆け込んだ。
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