アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
episode.14
-
「…エレン、やっぱり手伝おう」
ミカサがそう言う。
「…いいからお前は帰れ」
みんなの帰宅時間になっても、データ作りは半分も終わっていなかった。
「ミカサ、奢ってやるから行こう」
「私は結構です。アルミン、帰ろう」
「え、あ、うん。失礼します」
シンの誘いをきっぱりと断り、ミカサはアルミンと帰っていく。
「おつかれー。リヴァイー飲み行こうよ」
「俺は帰るぞ」
ハンジに対して、リヴァイは嫌そうにそう返す。
「えー、行こうよぉー、ね、シンも行こう」
「はい」
「アンリはー?」
「ご一緒します。ハンジさんが1人だと不安なので」
「ははっ、信用ないなぁ…エレン、無理しすぎないでね。近くで飲んでるから、無理そうならリヴァイに電話かけちゃえ」
星でも飛びそうな勢いでそう言ってくるハンジに、エレンは曖昧に返事をする。
「というわけでぇ、リヴァイは飲みに行くこと決定!」
「クソめんどくせえ…」
リヴァイを引っ張ってハンジが出て行き、アンリとシンも出て行くと、オフィスはしん、とした。
エレンはまた、データ作りに没頭する。
どのくらいそうしていたのか、やっと最後の手直しの直前までデータが出来上がった。
一度保存し、きちんと保存されていることを確認するとグッと伸びをした。
「エレン?まだいたのかい」
「エルヴィン所長!」
上の階の所長室にいるはずのエルヴィンが、入ってきた。
「…エレン、入所した頃よりやつれたかな」
「ははっ、そんなことないです。昔の方がもっと、ひどい顔してたと思いますよ」
「ははは!それはそうかもな」
エルヴィンはエレンの隣に腰を下ろすと、じっとエレンを見る。
「…リヴァイは、どうだ?」
そして、そう口を開いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
16 / 47