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episode.24
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「んふふ…へいちょー…」
15分ほど経って、エレンの顔は真っ赤になり、喋り方もふわふわし始めた。
「…今日は兵長の日か…」
アルミンはそう呟く。
「…エレンどうした」
様子のおかしいエレンを見て、シンがアルミンにそう尋ねた。
「…酔いがまわると急にこうなるんです」
「…もしかして酒弱かった?ごめん」
「…連れて帰ります」
「あー、でもみんな酔ってるし、絡む人なんていっぱいるから気にしなくていいよ?とりあえず座らせとけば?このまま帰るのも危なそうだし…」
「…そう、ですね」
アルミンはどうしようか迷ったが、とりあえず残ることにした。
「…エレン、水を飲んで」
「いらないー…」
「酔ってるんだから、飲まないとダメ」
「俺酔ってないし」
ミカサが水を飲ませようとするが、エレンは全く聞いていない。
「酔っ払いはみんなそう言うんだよ…」
アルミンはため息をついた。
「それよりそれより…!兵長かっこいいよね!紅茶の飲み方とか、立体起動もかっこよかったしぃ…またあいたぁい…」
アルミンは、この話の受け流し方を知っている。
エレンの言うことをひたすら肯定し、エレンに質問をしないことだ。
だが、シンはそれを知らない。
「兵長って、誰?」
「あ、それは…」
アルミンが遮ろうとしたがもう遅い。
「…気になります?」
(…もうどうにもできない)
アルミンはため息をつき、ミカサは全てを察した。
「アルミン、今日はエレンが悪いと、私は思う」
「…ありがとうミカサ」
ミカサも大人になったな、などとアルミンは思いながら、話に耳を貸さないことを決めた。
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