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episode.26
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「そろそろおひらきに…エレンは大丈夫かい?」
「こうなったら連れ帰るしかないので…」
おひらきにしようかというところで、エレンは完全に寝ていた。
心配そうに言うエルヴィンに、アルミンが慣れた様子で返す。
「俺が送ってやる。車は代行運転を頼むし、乗せてってやる」
「え、でも…」
リヴァイの申し出に、アルミンは躊躇した。
「ミカサの家の隣だろ?お前ら電車だから大変だろ」
「なんでお前が…」
ミカサは不服そうである。
「たまには叔父さんの話を聞けよ…」
「では…お願いします」
結局アルミンは、リヴァイに頼むことにした。
「あぁ。鍵はこいつが持ってんのか?」
「カバンのポケットに入ってると思います」
「わかった」
「リヴァイがんばれー」
ハンジが手をひらひらと振りながらリヴァイを見送る。
リヴァイはエレンを抱えて店の外に出ると車に乗り込む。
すでに頼んでいた代行運転は来ていて、エレンの家の場所を伝え、そこまで運転してもらう。
「おい、着いたぞ」
「んん…へいちょ…」
「チッ…起きやしねえ」
リヴァイはどうしようか迷い、代行運転に金は払うから待ってくれ、と言った。
リヴァイはエレンを姫抱きにしてエレンの家の中に入る。
中は必要最低限の家具と、家電が置いてあるくらいで、デスクを見る限り汚いかと思っていた部屋も、きちんと片付いていた。
適当に扉を開けると寝室が見つかり、ベッドにエレンを下ろす。
「おい、イェーガー、起きろ」
スーツがシワになると思い、声をかけるが、エレンは身じろぐだけだ。
仕方なくジャケットを脱がせ、ネクタイを解き、ベストも脱がすと、エレンがゆっくりと目を開けた。
「へい、ちょ?」
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