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episode.32
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「ええと…それではお話の続きを…え?」
ガターン!と音がなり、エレンが座っていたパイプ椅子が倒れる。
エレンの視界には息を荒げた男と、白い天井。
「ええと…あの…落ち着いて話しましょう」
エレンはできるだけ優しい声で、笑顔で言った。
「…ふっ…女の体には興味ねえよ。男の尻にしか興味ねえっつの」
エレンはサーッと血の気が引くのを感じた。
本能的にやばい、と思った。
だが男に腕を押さえつけられ、腰にのしかかられると身動きが取れない。
そのままワイシャツのボタンを引きちぎられて、シャツがはだける。
「ちょ、ちょっと…!!」
もうだめだ、と思った時、ガチャリ、とドアが開いた。
「やはりな。女にしたんじゃなく、男にしたんだろ、お前」
「り、リヴァイさん…」
「現行犯だな?悪いがお前のような男を弁護するほど俺の心は広くねえ。イェーガー、帰るぞ」
「てめぇ…はめたのか!!」
「…罪の枠に暴行も加えたいか?傷害にもなるかもなぁ?」
警官が入ってきて、男を取り押さえる。
エレンは床から上体だけを起こして、その様子をぼーっと見ていた。
「おい、イェーガー。大丈夫か」
「は、はい…というか今のは…」
「あぁ…あいつ、女には、興味ないと言っただろ?そういう奴は男には興味があるってことだ。まあ、ゲイの勘だな」
「は…はぁ…」
「…チッ…服がはだけちまってんじゃねえか」
「あはは…このくらい大丈夫ですよ」
リヴァイはバサッとジャケットを投げてよこした。
「適当に羽織っとけ」
「え、俺もジャケットあるのに…」
「そこ隠れねえだろうが。いいから持ってろ」
リヴァイはそういうと、エレンの頭をポン、と撫でた。
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