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SideStory 全身組の物語。
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「もし俺がレトさんの事好きって言ったらどうする?」
「は?」
「いや、は?じゃなくてさ」
「何、キヨくんは俺のこと好きなわけ」
「いや、あの、」
「何それ、きもい」
「っ!あ、あはは、だよな」
「ほんとに俺のこと好きなわけ?」
「い、いや、別に?仲間としては好きだわ」
「・・・・・・何、それ。さいあく」
「え」
「キヨくんがよう分からんわ」
「俺だってレトさん何が言いたいのか分かんないよ」
「確かに俺はキヨくんの事大嫌いやよ?」
もう、よく分からない。
「キヨくん」
「っ、は・・・・・・」
気が付いたら部屋のベッドで寝ていた。
「夢・・・・・・・・・・・・」
「大丈夫?キヨくんうなされとったで?」
「ん、大丈夫大丈夫」
本当は大丈夫じゃないレベルの悪夢だったけど。
「どんな夢だったん」
「レトさんの夢」
嘘ではない。嘘ついてないから大丈夫。
「夢にまででるとは、キヨくん俺の事好きやな」
そう言ってけらけら笑うレトさんに他意は
無いのだろうが、これで大分メンタルを削られた。
もし。
もし、俺が・・・・・・
「俺がレトさんの事好きって言ったらどうする?」
「ん、んん?」
応えようとしてくれなくて良かったのだが。
「それは仲間として?」
絶賛混乱中のレトさんはそれでも律儀に聞く。
「忘れてもらっていいんだけど」
「忘れんわ」
やたら真面目な顔で言われても困る。
「んんっ、まぁ、恋愛対象として」
レトさんは顔が真っ赤だ。
「・・・・・・あのな」
「ひゃいっじゃねぇうん何?」
「今から最低な事言う」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?
まさか、この、流れは。
「俺はキヨくんのこと好きかは、俺も分からん」
あッ速攻断られるのかと思った違った良かったー!
「・・・・・・うん」
「・・・と、思っとったんよ」
うんうん、・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん?
「今な、分からんって言えんのんよ」
「もしかしたら無自覚かもしれん」
「キヨくん見てるとドキドキする。胸が痛い」
「他の人と仲良くしたら、嫉妬する」
「多分、ずっと前からキヨくんの事好きや」
その独白に俺は一言しか言えなかった。
「多分、なの?」
違う、これはなんか違う。馬鹿、俺の馬鹿。
「さっきまで無自覚だったんやで」
おっしゃる通りです。
「・・・・・・俺と、付き合ってください」
「・・・・・・はい、よろしくおねがいします」
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