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黄と黒のボール
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(黄と黒のボール ナビ△無回想2日目)(語り手は、ナビゲーター)
(場所は、柳瀬が、少年狩りしていた、サファリパークの中)
「レッド、黄と黒の、まだら模様の、ボールに、されたく、なかった
ら、やめておけ」
それを、聞いていた、周りの、象達が、足をあげて、ボールを、蹴る、
真似を、しだした。
「ここは、お前の、テリトリでも、あるだろうが、おれの、テリトリ
でも、あるから、お前が、坊やにしたように、マーキングしただけだ、
この、坊やは、お前の、物では、ないぞ、今度、また、やったら、黄と
黒の、まだら模様の、ボールにして、遊んでやる。」
と、赤目象が、赤目虎に、話した時、赤目虎の、お腹が、グーグーと、
音を、立ててしまい、すっかり、赤目虎は、戦意を、失ってしまった。
赤目象が、赤目虎を、無視して、少年に、話した。
「それで、魚が、取れるのか?」
少年が、答えた。
「槍とか、魚を取る、道具が、ないから、追い込み漁を、しようと思
うのです」
「槍の代わりに、亡くなった子に、悪いけれど、肋骨を、1本、使わせ
て貰います」
「この、籠網、軽いけれど、大きいので、出来たら、川まで、運ぶの、
手伝って、貰えませんか?」
少年が、そう言った時、昨日、薬草を、くれた、子象が、少年の、側に、
歩いて来て、鼻で、少年の、作った籠網を、掴んで、自分の背中に、乗
せろと、言うような、しぐさを、してから、籠網の、横で、座り込んで、
小さく吠えた。
少年は、子象とは、話しが、出来ないけれど、子象は、少年の、話しが、
理解できる、ようだった。
赤目象が、少年に、話しだした。
「随分と、その、子に、坊やは、気にいられたようだな?」
「この、群れに、子象は、一頭しか居なくて、友達が、居ないからか
も、知れない、坊や、その、子の、友達に、なって、くれないか?」
そう言われた、少年が、
「僕の方こそ、象さん達に、迷惑ばかり、掛けて、助けて、もらっ
て、ばかりだけど、喜んで、なります」
と、頭の、中で、少年は、応えた後、子象に、強くハグして、顔を、
子象の、顔に、擦り寄せた。
「俺達も、今から、川に、水を、飲みに行くから、魚の、沢山いる
所へ、案内してやるから、ついて来い」
赤目象に、そう言われて、少年は、籠網を、子象の背中に、乗せて
もらい、それを、右手で、押さえながら、しばらく、歩いていたら、
昨日の、雌虎が、朝から川で、上手く、泳ぎながら、大きな魚を、
口に、咥えているのが、見えた、もう、雌虎の、少年に対する、殺
気を、全く感じなかったので、少年は、左手を、少し、上げて、雌
虎に、振って、挨拶代わりに、してみた。
リリーも、鼻を、上げて、挨拶していた。
一方、最後尾を、トボトボと、歩いていた、赤目虎も、雌虎に、気
付いたが、象に、マーキングされた事を、雌虎に、万に、一つでも、
気付かれる事を、恐れて、慌てて、草むらに、身を、伏せながら、
手を、上げて、挨拶している、少年の、うしろ姿を見て、昨日、雌
虎に、議馳走にされようと、していたのに、お人よしな、馬鹿な、
坊やだと、思っていた。
雌虎の、咥えていた、大きな魚が、喉から、手が、出る程、羨まし
く思えたが、赤目虎は、今、見える、雌虎を、他の、雄虎と、奪い
合いになり、何とか、目の前の、川の、向こうの、川岸に、追いや
ったけれども、その時、足を、雄虎に、深く、噛まれてからは、水
の中で、泳ごうとすると、足が、引き攣り、泳げない事が、多くな
り、それで、溺れかけてからは、川に入るのが、怖くて、泳げなく
なってしまっていた。
悪い事に、雄虎を、追いやる前に、雌虎に、交尾までされていた。
「さぁ、着いたぞ」
「魚が、沢山、泳いでいるのが、見えるだろう?」
赤目象が、少年の、頭の中に、話しかけた。
川幅は、100m位で、人工的な物は、何も無く、両岸には、大小
の、石ころが、沢山ある、透明な、澄みきった、綺麗な川だった。
「ありがとうございます」
「出来るだけ、硬くて、手に、握れる石が、2つ、要るので、探し
てから、追い込み漁を、して見ます」
「でも、その前に、喉が、死ぬほど、乾いているので、水を、頂き
ます」
少年が、そう言った時、赤目虎も、喉が、乾いていたのだろうか、
雌虎の、姿が、見えなくなっていたので、茂みから、飛び出して、
少年や、象を、差し置いて、象達の場所より、下流で、川の水を、
ガブガブと、飲み始め、飲み終わると、川の浅瀬で、体を回転させ
させながら、象の、マーキングを、必死に、洗っていた。
象達の、川上で、やっていたら、黄と黒の、まだら模様の、ボール
に、されていたかも、知れない。
あとがき。
複数の、象達が、サッカーボールで、遊んでいるのを、映画「星に
なった少年」で、見た事が、あります。
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