アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
鵜虎
-
(鵜虎 ナビ△微回想3日目)(語り手は、ナビゲーター)
(場所は、柳瀬が、少年狩りしていた、サファリパークの中)
少年と、赤目象が、川原に行ってみると、象達が、沢山、川の中で
頭と、背中だけ出して、何かしていたが、ホープの姿は、なかった。
「ホープ居るか?」
赤目象が、ホープに、頭の中で、話しかけけると、ホープが、顔を、
水中からだして、母親象の、背中に、よじ登り、小さな鼻を、上に
あげて、大きな声で、吠えたと、同時に、沢山の魚が、驚いて、川
の水面に、飛び上がった。
魚達には、すでに、逃げ場がなくなっていた。
ホープは、昨日、少年が、魚を取ろうとして、仕掛けた、籠網と、川
岸の間と、川の本流と、籠網の間に、仲間の、象達と、川底の石を、
鼻で、持ち上げて、積み上げて、いたからだった。
魚は、川の、上流に戻ろうとしても、上流には、象達が、川の水を、鼻
で吸い上げて、川の表面に、吹きかけるので、上流にも、戻れず、籠網
の中と、その、手前に、魚が、うごめいていた。
「うわ―、凄い」
「こんなの、始めて見た」
と、少年が、感嘆の声を、あげている時に、赤目虎が、寝坊して、川岸
に遅れて、来て、川面を、見て、驚いているのを、見た、赤目象が、
「おい、役立たずの、用心棒のレッド、おはよう」
「お、俺が、役立たずだと?」
「そうさ、朝、俺が、坊やを、起こしに行ったのも、気がつかない、馬
鹿虎だ」
「・・・・・」
「ホープが、お前が、食べる、魚だから、お前が、後は、自分で、獲れと
言っているぞ」
「・・・・・」
赤目虎は、言葉が、返せず、川岸の小石の上で、前足2本を立てて、後ろ脚
を、曲げて、犬の、おすわりの、姿勢になり、小さく、呟いた。
「お、溺れたら、助けてくれるのか?」
「あぁ、ホープが、お前の、胴体に、坊やに、水中の、木の棒を、倒す紐は、
もう、いらないだろうから、その、紐を巻いて貰い、お前が、溺れたら、そ
の、紐を、俺に鼻で、引っ張って、やって欲しいと、言っているぞ」
「大体、籠網の高さが、50cmしかないから、その手前は、ホープ達が、
石を退けて、少し、深いらしいが、水の、深さは、たかが、知れている、そ
うだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「それとも、お前の、爪は、つけ爪で、歯は、入歯か?」
余りの、言われように、とうとう、赤目虎は、覚悟を、決めたようだ。
「おい、坊や、俺の、胴体に、水中の紐を巻け、俺の、漁を見せてやる」
ホープと、母親象だけが、川の中で、上流に、魚が、逃げない様に、残った
が、後の、象が、川辺に上がり、赤目虎が、鵜飼いの鵜ならぬ、鵜飼の虎に
なる、見世物を、目を細めて、見始めた。
少年に、胴体に、紐を、きつく、巻いて貰った、赤目虎は、それでも、中々
水の、深い所に、入ろうとせず、躊躇していたが、川辺の象達に、笑われて、
いる事に、気付いて、とうとう、覚悟を決めて、漁を、し始めた。
魚を、手の爪で、引っ掻いて、気絶した所を、口で、咥えて、一匹ずつ、川
の浅瀬に、運んで、それを、少年が、川岸に、運んで、少年の、唯一の財産で
ある、肋骨の尖った、ところで、魚の内臓を、取り出してから、石の上に並べ
ていた。
それを、遠くから、子育て中の、雌虎も、子虎に、食べさせたくて、見てい
た。
「おい、もう、50匹以上、獲ったぞ、見たか、これが、虎の、実力だ!!」
と、言ったと同時に、赤目虎は、右足が、突っ張り、泳げなくなり、パニック
になり、
「お、おい!助けてくれ!!」
少年が、水に、飛び込み、赤目虎の、顔を、下から、片手で、抱いて、赤目象
のリリーが、鼻で、紐を、引っ張り、赤目虎は、すぐに、助けられたが、水深
は、わずか、60cm位の、所だった。
一方、今日の、少年狩りの、対象は、車両に、全裸で、乗せられて、震えて
いる、少年Aだった。
柳瀬に、命令されたままに、自分が、助かるためなら、何人もの、仲間の少
年を、平気で、殺した、あやつり人形のような、少年Aには、まったく、
柳瀬は、興味がなく、象と共にいる、修少年に、強い興味を、持っていた。
修少年の、前で、少年Aを、残酷に、処刑するか、それとも、余興に使い、
修少年を、ためそうか、考えながら、象の、通り道を、兵士を乗せた、車両
4台で、川辺に、向かっていた。
少年Aは、すべてを、管理されて、排尿すら、させて貰えずにいた。
一方、溺れかけたのも、忘れて、岸に引き揚げられた、赤目虎は、内臓を、
綺麗に、取り除いた、魚に、食らいつきながら、満足げに言った。
「こんなに、美味しい魚は、始めてだ!」
その時、子育て中の、雌虎の声が、赤目虎の、頭の中で、聞こえた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
14 / 24